就職や転職は自分の人生を豊かにもできるうえ、将来設計に大きな影響を与えるだけに、皆が慎重になるうえ、さまざまな情報を得るための多大な労力を必要とします。求人側も費用を掛けて良い人材を選び出そうとあらゆる試みを実施していますが、ブロックチェーン技術を使って新しい職探しが11日付で開始されました。
目次
- 1 職歴BANKがサービス提供開始!
- 1.1 職歴BANK の仕組み
- 1.2 リファレンスとは
- 1.3 ブロックチェーン技術が求職者を支える
- 1.4 職歴BANK 運営元のSKILLとは?
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職歴BANKがサービス提供開始!
※画像引用元:職歴BANK
“あなたの職歴を資産化します”をキャッチコピーに、ベンチャー企業SKILLが11日よりブロックチェーン技術を使って求職マッチングプラットホームを提供する職歴BANKがサービス提供を始めたことがメディアによって大きく報じられ、ブロックチェーン関連ほかさまざまな市場から大きな注目を集めています。
この職歴BANKは、登録ユーザーがマイページに職歴情報を掲載し、これらの情報に対して第三者のリファレンス(reference=参照)情報を付加できるとしています。
リファレンスを付加させることで求職者であるユーザーの職歴情報に対する信憑性の向上と、ユーザー自身の価値向上が実現する仕組みです。
もちろん、信憑性の高い職務経歴情報は企業が採用時に発生するミスマッチを激減できるほか、採用コストを大幅に削減することができます。
リファレンスのついた職歴情報を持つ方は、多くの企業の目に留まる可能性が高まり、それと同時にコスト削減に貢献していることから、職歴BANKから、より多くのポイント還元を受けられます。
職歴BANK の仕組み
※画像引用元:職歴BANK
職歴BANKは、仕事を探している求職者がサイトへ登録し、マイページにプロフィールや職歴を記載します。
雇用者側である企業がマイページに記載されている情報をもとに求職者へオファーします。
届いたオファーは求職者のオファー画面に掲載されます。
※画像引用元:職歴BANK
獲得できるポイント数は『オファー通数 × オファー報酬単価』で決まり、職歴BANKは報酬単価について標準で500P、最大1,000Pだと公式サイト上にて述べています。
なお、職務経歴情報にリファレンスが加わることで一人あたり100Pずつ報酬単価がアップする制度も導入しています。
獲得可能なポイント数については、プロフィールおよび職歴の充実度合いによって変化するとのこと。
リファレンスとは
ここで注目したい気になるポイントであるのが“リファレンス”という制度。
このリファレンスとは、就職や転職に関連する採用プロセスにおいて、求人を掛けている企業側が採用候補者(求職者)に対してプロフィールや職歴などの情報の信憑性や人物像を確認する行為を指します。
多くの企業がこの一連のプロセスに対して決して小さくない費用をかけて行っているものですが、職歴BANKでは登録者(求職者)がみずからリファレンス取得が可能です。
登録したユーザーは、第三者にリファレンス依頼を送信でき、回答を得られれば取得した分だけリファレンスそのものが求職者の情報の正確さを証明できるようになっています。
ブロックチェーン技術が求職者を支える
※画像引用元:PR TIMES
職歴BANKに登録された職歴情報については、ブロックチェーン技術を使用して内容の真正性を担保しています。
職務実績とそれに対するリファレンスが承認されると、証明情報(ハッシュ値と呼ばれる暗号化された文字列)がブロックチェーンに記録されます。
職歴情報は求職者自身の資産であり、記載(掲載)された内容が正しいことが証明できます。
ただし、職歴情報そのものがブロックチェーンに記録されることはなく、職歴BANKが使用するブロックチェーンは、日本マイクロソフト、エン・ジャパン、SKILLの3企業によって運営されるコンソーシアム型ブロックチェーンにて運用されています。
職歴BANK 運営元のSKILLとは?
※画像引用元:SKILL
職歴BANKを運営しているのは2018年6月に設立されたスタートアップ企業です。
このスタートアップ企業は、ブロックチェーン関連サービス開発企業であるSKILL社 https://skill.luxe/ (東京都文京区、水谷友一代表取締役兼CEO)で、PoCコンサルティングのほか、ブロックチェーン社会実装やリーンプロダクト開発などを手掛けています。