アメリカ大手仮想通貨取引所のGeminiと言えば、仮想通貨市場で大きな影響力をもつウィンクルボス兄弟が運営していることはすでに多くのユーザーが知っているのではないでしょうか。そして、QUOINE株式会社が運営する仮想通貨取引所Liiquidとの協業を決め、日本以外の地域でジェミニドルの取扱いが開始される事を今月5日に発表されました。
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Liquidがジェミニドルを日本以外で上場!
※画像引用元:Liquid
金融庁に関東財務局長第00002号 平成29年9月29日登録済みの仮想通貨取扱業者QUOINE(東京都中央区 栢森 加里矢代表取締役)が運営する仮想通貨取引所Liquid by Quoine(※以下QUOINE表記)と、仮想通貨市場に影響を与える人物としてフォーブス誌に取り上げられたこともあるウィンクルボス兄弟が運営するGemini Trust Company LLC(※以下Gemini表記)が今月5日、協業を発表しました。
※ウィンクルボス兄弟を特集した当サイト記事『ウィンクルボス兄弟(Winklevoss)氏とは?Facebookとの関係~仮想通貨に影響ある人物~』も併せてご覧ください。
この協業により、仮想通貨取引所Liquidで、Geminiが発行しているアメリカドルペッグ通貨のステーブルコインのGemini USD(通貨コード:GUSD 以下ジェミニドル表記)の上場が決定しました。
ジェミニドルは日本以外の地域で取引可能
※画像引用元:Gemini Trust Company LLC
今回のGeminiとQUOINEの協業で、多くのユーザーが日本でもジェミニドルが入手できる!と喜んだのではないでしょうか。
しかし、今回の協業によるジェミニドルの上場には条件があり、現在のところ日本以外の地域で取り扱うとのことで、日本の仮想通貨ユーザーからは少々落胆のため息が聞こえてきそうな条件となっています。
公式サイトのプレスリリース情報によると、“当初”「BTC/GUSDとETH/USDCの通貨ペアで日本以外の地域で取引可能」と発表されていることから、環境が整えばジェミニドルが日本で取引できる可能性もあると感じられる発表でした。
今後は他の通貨ペアの取引も追加する予定があるとしています。
QUOINEはなぜGeminiと協業を発表したのか?
※画像引用元:QUOINE
日本に拠点を置くQUOINEが、アメリカ大手仮想通貨取引所のGeminiと協業を発表したことは、日本の仮想通貨ユーザーにとっては突然の大発表だったのではないでしょうか。
QUOINE側の発表によると、ステーブルコインは仮想通貨のエコシステムで重要な役割を担っているとし、仮想通貨市場の価格の不安定さに焦点を当て、価格が激しく乱高下している際の防衛手段になり、資産価値が保全できる。
ジェミニドルは法定通貨よりも効率的にブロックチェーン技術を通じ、プラットホーム間で簡単で安全に資金を移動できると協業の発表で理由を述べています。
QUOINE初のステーブルコイン取扱い
QUOINEにとってはジェミニドルを取り扱うことで初めてのステーブルコイン取扱いとなり、仮想通貨市場は流動性である仮想通貨取引所を束ねていく外部ワールドブックのパートナーとしてジェミニの流動性を活用することを発表しました。
今回の発表でQUOINEの代表取締役 栢森加里矢CEOは
<引用>
「ジェミニドルはLiquidの最初のステーブルコインとして最善の選択でした。QUOINEとジェミニ社は共に、透明性のあるガバナンス、規制や法令の順守を最優先に事業を運営しています。Liquidのお客様に、米国規制当局に認可されたステーブルコインを利用する機会を提供できることを、大変光栄に思います。また、私たちは現在、GUSDと同じく法令を遵守した形での日本円版ステーブルコインの発行の検討に着手しております。」
<引用>
と語っています。
ここで注目したいのが、“日本版ステーブルコインの発行の検討に着手”の部分ですが、GMOでも10月にQUOINEより一足早く「GMO Japanese Yen(GYJ)」として、円ペッグ通貨の構想を発表しています。
日本発の円ペッグ通貨をQUOINEが発表するのか、もしくは一足先に発表したGMOによって発行されるのか?
どちらにしても日本の仮想通貨ユーザーや仮想通貨市場では明るい話題となりそうです。
※参考サイトLiquid by Quoine
「QUOINE、米Gemini(ジェミニ)社のGemini USD(ジェミニドル)をLiquid by Quoineに追加し、仮想通貨事業を強化」