仮想通貨関連ニュースで最近あまり明るい話題がない状態が続いていましたが、今月23日に入ってヤフーが子会社を介して4月頃に登録済みの仮想通貨交換業者である“ビットアルゴ取引所東京”の株式40%(価格にしておよそ20億円)を取得するとの情報を日経新聞が報じています。
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ヤフーが仮想通貨交換業へ本格参入
現在仮想通貨取引所を新たに運営するためにはとても多くの時間を必要とし、早くても1年はかかると言われています。
そこでヤフーは、自らが新しく仮想通貨取引所を作るのではなく、すでに金融庁へ登録済みの仮想通貨取引所ビットアルゴ取引所東京の株式を、子会社であるワイジェイFX株式会社を通じて取得し、仮想通貨交換業へ参入し、本格的に仮想通貨交換業へ着手するには来年春以降になると報じられています。
また、来年2019年年明けから春ごろまでにさらに別のヤフー子会社を通じて株式を取得するのではといわれています。
ビットアルゴ取引所東京とは
ビットアルゴ取引所東京は、東京都渋谷区千駄ヶ谷に本社を構えている株式会社ビットアルゴ取引所東京が運営しており、平成29年12月1日に関東財務局長 第00011号に登録された仮想通貨取引所です。
※ビットアルゴ取引所東京では現時点ではサービスを開始しておらず、準備中となっています。
社名のビットアルゴは、アルゴリズム(Algorithm)によって、金融のリデザイン(Re-design)を、グローバル(Global)な視点でという意味が込められており、頭文字を取って“ARG”=アルゴと名付けられたそうです。
CEO 最高経営責任者代表取締役社長 尹 煕元(ユン ヒウォン)
運営会社 | 株式会社ビットアルゴ取引所東京 |
設立 | 2017年5月26日 |
取締役 | 渡辺 典孝、川田 真也 |
資本金 | 資本準備金を含む1,000万円 |
所在地 | 東京都渋谷区 千駄ヶ谷 |
仮想通貨交換業登録番号 | 関東財務局長 第00011号 |
取扱い通貨 | BTC(ビットコイン) |
アルゴ側の反応は?
画像引用:ビットアルゴ取引所東京
今回の報道はヤフー側のニュースとして報じられており、ビットアルゴ取引所東京はどのように反応しているのか調べてみたところ、
<引用>
本日(3月23日18:00)、日本経済新聞において、当社がワイジェイFX株式会社(ヤフー株式会社100%子会社)から出資を受入れ、資本提携を行うとの報道がなされましたが、本件は当社が発表したものではありません。
当社は、昨今の仮想通貨業界を取り巻く環境変化を踏まえ、システムや経営の一層の強化を図るべく、他社との資本業務提携を含めて、様々な可能性を検討していますが、現時点で決定したものはございません。
今後、公表すべき事実を決定した場合には、速やかに対応いたします。
引用:ビットアルゴ取引所東京公式サイトより
と、代表取締役社長尹 煕元氏名義でビットアルゴ取引所東京の公式コメントとしてビットアルゴ取引所東京サイトに記載されており、正式には発表されていません。
ヤフー側の反応は?
ヤフー側も今のところ、正式なコメントは発表されておらず、日経新聞社の報道のみが報じられている状況です。
その日経新聞によると、ヤフーとビットアルゴ取引所東京は資本提携ですでに合意済であり、金融庁へもその旨を伝えていると報じているほか、現在100社ほどが金融庁へ申請しており、ヤフーは多くの企業が登録待ちをしているなか、「時間を買った」と報じています。
今回のニュースを受け、ヤフー株は反発していますが、ヤフー側としては事業の多角化、ビットアルゴ取引所東京側は安定した運営という大きなメリットが双方にあり、