LINE社が、ユーザーに向けた新たなサービス展開をしています。LINEコミュニティ内で活用できるトークンのやり取りができることから、LINEを通しての新しい経済圏の誕生と言われています。基軸がブロックチェーン技術のため、コミュニティ内に透明性が生まれることでも注目を集めています。同社が提供する5つの新サービスから、未来予想型の参加型ゲーム『4CAST』と信頼性の高い情報交換の場となる『Wizball』の2つを紹介します。
LINE社がブロックチェーンを選んだ理由は改ざんされない信頼性
※画像引用元:LINE
約50万人のユーザーが登録しているLINEから、新しいサービスが始まろうとしています。
LINE社の新しい構想は5つあり、どれもブロックチェーンを活用する計画です。
・未来予想
・商品レビュー
・グルメレビュー
・Q&A
・スポットSNS
以上の分野でブロックチェーンが基盤になるとLINE社が発表しています。
この5つのサービスはLINE社が作り上げている『LINE Token Economy』上に存在し、共通のトークンによって、同社と利用者同士がやり取りできる仕組みです。
日本国内では『LINK Point』が使われ、海外では『LINK』がLINE Token Economy内の仮想通貨として使用されます。
未来予想でトークンが得られる『4CAST』
※画像引用元:4CAST
4CASTは英語の予想や予測にあたる“Forecast”から名付けられ、ユーザー同士がごく身近な話題などを題材にして、未来予想にゲーム感覚で参加していくプラットフォームです。
すぐに結果がわかる予想もありますが、なかには数カ月後、数年後に結果がわかる話題もあります。
未来を予想するジャンルは、スポーツの結果や映画の興行収入など、多くの人が気になるさまざまな話題です。
結果がわかるまでに時間が空いてしまっても、基盤になっているブロックチェーンにより予想は改ざんされることはなく、ゴール地点まで保管されるので安心してゲームに参加できます。
ただし、期間中に予測を変更することは、可能です。
2019年中にはユーザーが気になっている“未来を予想”するために、題材を提示できるサービスを開始する予定です。
より近い未来予想をしたユーザーにトークンが配られ、LINEのコミュニティ内でトークンの活用ができます。
情報の正確性を追求する『Wizball(ウィズボール)』
画像引用元:Wizball
ユーザー同士が、専門的な知識を深めることのできるプラットフォームがWizballです。
他のサイトやサービスでもQ&A形式で、知りたいことや不確かなことを質問し、回答が得られる機会がありますが、LINE社が目指しているのは、ブロックチェーンを活用することで信頼性が高まる情報交換の場所です。
インターネットにつなげれば、知りたいことがすぐに調べられる便利さがある反面、その情報の信憑性がはっきりしないことがあります。
Wizballでは、ブロックチェーンが基盤になるため、一度書き込まれた情報は改ざんされることなく保管されます。
多種多様な情報があふれる中、他のサイトとは区別化された信頼性の高い情報交換の場所が確保されることになります。
また利用者同士の情報提供だけではなく、それぞれのジャンルに精通した150人もの専門家が参加するため、より質の高い情報収集が可能です。
2018年9月からブラウザ版とAndroidアプリがβ版としてすでに公開され、専門家を交えた情報交換が活発に行われています。
12月にスマートフォンからも参加できるようになり、新たに注目を集めています。
Wizball内で質問できる主なカデゴリーは、IT、生活、エンターテインメント、旅行、恋愛、法律、経済など多岐にわたっています。
Wizballで質問をしても、回答をしても、投票で参加をしてもLINKポイントがもらえ、コミュニティへの貢献度によって、『Wiz Power』がアップしボーナスが支給される仕組みです。
LINKポイントの売買はできませんが、LINEポイントと交換可能です。
月間のアクティブユーザーが7,000万人を超えるLINEが創る、ブロックチェーンを基盤にしたコミュニティの誕生により、同様の新しい仕組みを生み出す源になるかもしれません。
※参考サイト:LINE『【コーポレート】「LINE Token Economy」構想を発表。独自のブロックチェーンネットワーク「LINK Chain」を基盤とした「LINKエコシステム」及び、汎用コイン「LINK Point」と「LINK」を公開』