イギリスの大手自動車メーカのジャガーランドローバー社が、スマートウォレット機能を使って自社人気車種のジャガーにIOTAに搭載させた実装実験を行っていることが、ロイター通信社の報道によって報じられました。
目次
スポンサーリンク
IOTAスマートウォレット実装実験へ
画像引用元:Jaguar Land Rover Automotive
イギリスに拠点を構えるジャガーランドローバー(Jaguar Land Rover Automotive PLC)社が、自社自動車に搭載する“スマートウォレット”を開発していることが分かりました。
実装実験を経て本格的に搭載された場合、人気車であるジャガーでIOTAコインを利用すると同時に、交通渋滞や道路状況など、運転に有用なデータや情報を運転手へ送れるようになります。
ジャガーに乗るだけでIOTAを稼げる!?
※画像引用元:IOTA
海外メディアの記事によると、ジャガーは“スマートウォレット”と呼ばれる独自技術を自社の車に搭載させる予定で、運転手が交通渋滞や道路事情(破損や穴など)を当局に自動で供給される事を許可しておくと、仮想通貨IOTAを稼げると報じています。
また、“乗り心地共有プログラム”へ参加することでも報酬が得られるとジャガーは語っており、入手したIOTAは通行料や駐車場、電気自動車の充電の支払に使用できるよう、ハード面の整備も行っていくとしています。
ジャガーランドローバー社では「ゼロエミッション、ゼロアクシデント、ゼロ混雑ゼロを達成すること」をスローガンに掲げて自動車開発を進めており、今回の報道は目標へと大きく前進させたと言えます。
ブロックチェーン技術を模索する自動車市場
世界の自動車会社市場では、ブロックチェーン技術と車のコラボレーションを模索しており、それぞれのニーズに合わせてテクノロジを活用できるさまざまな方法を開発させるべく、研究が進められています。
特に、現在注目されているのがブロックコインと呼ばれる技術で、ビットコインのような暗号化された通貨をインターネットに接続されたコンピュータネットワークによって維持される共有データベースで動かすシステムです。
すでに実車への実装実験を開始
イギリスの自動車会社ジャガーランドローバー社は、アイルランドのシャノンにある新しいJaguar Land Roverソフトウェアエンジニアリングにて、「Jaguar F-PACE」や「Range Rover Velar」などのいくつかの車両に「スマートウォレット」機能を搭載した実装実験を開始させています。
インドの大手自動車メーカーTata Motors(タタモーター)の子会社であるジャガーランドローバー社は、あくまでも実装実験を行っている段階であり、現時点ではまだこれらの技術を搭載した車種の発売予定はないと語っています。
IOTAとは?
※動画引用元:Hello IOTA
※動画は全編英語で進行していますが、画面右下にあるアイコンの中から字幕をクリックし、次に設定アイコンをクリックした後、字幕⇒自動翻訳⇒日本語の順に設定すると、自動翻訳が表示されます。
IOTA(アイオータ/通貨コード:MIOTA)は、それまでの既存技術と言われていたブロックチェーンとは異なるTangle と呼ばれるDAG(Directed Acyclic Graph=非循環有向グラフ)仕組みを持って2017年6月にリリースされた仮想通貨です。
※当サイトの特集記事「IOTA(アイオータ)とは?歴史や仕組みを初心者に簡単に分かりやすく解説」もあわせてご覧ください。
IoT(Internet-of-Things)=「モノのインターネット」を実現させるべく開発されており、身の回りにある“モノ”をインターネットに接続させて相互通信するシステムを利用することで、“モノ”のデータを効率よく管理できます。
今回の報道にあたりIOTAの声
今回REUTERS 社が報じたジャガーランドローバー社によるIOTA実装実験開始の報道に対して、IOTA共同創設者兼取締役会長であるドミニク・シャイナー(Dominik Schiener)氏は先週
IOTAは、これらすべての異なるプレーヤーとの相互運用性を実現したいと考えており、ジャガーコイン、BMWコインはありませんが、このマシン経済のためのトークンがある
※引用元:REUTERS
と語っています。
※画像引用元:CoinMarketCap
今回の報道によってIOTAは急落していた価格を1週間ぶりに回復させる勢いを見せています。