ニューヨーク証券取引所の所有者が新たに誕生させたビットコイン先物取引所「Bakkt」が、12月9日付でプラットホーム上にてビットコインオプションを開始する事を正式に発表し、仮想通貨市場が大きな注目をしています。
Bakktがビットコインオプション開始をついに発表!
※画像引用元:Bakkt
世界最大の証券取引所で、別名“ビッグボード(Big Board)” として知られるNYSE(New York Stock Exchange=ニューヨーク証券取引所)の所有者ICE(Intercontinental Exchange=インターコンチネンタル取引所)が新たに誕生させた仮想通貨やトークンなどのデジタル資産のためのプラットホームのBakkt(バックト)
※当サイトのBakktに関する特集記事「いまさらだれにも聞けないBakkt(バックト)とは?入門者向けに解説1」、「いまさらだれにも聞けないBakkt(バックト)とは?入門者向けに解説2」もあわせてご覧ください。
これまでにもBakktがビットコイン先物に関してさまざまな報道が世界中でなされてきましたが、12月9日にプラットフォーム上でビットコインオプションを開始すると発表し、仮想通貨投資の状が拡大していると報じられています。
アメリカ以外で規制されていない取引所では既に利用可能ですが、世界最大の金融センターが置かれているアメリカでのビットコインオプション導入は、仮想通貨市場での量と流動性を高めると予想されています。
ビットコイン業界初!?
今回のビットコインオプションについてBakktは、「オプションによって投資家とトレーダーは異なる動きができ、投資に対する新しく重要なアプローチが促進されるだろうとのべています。
このオプション契約はヨーロッパ式の契約だといわれており、有効期限内にのみ行使できるとのこと。
ビットワイズ・アセット・マネジメント(Bitwise Asset Management)のグローバル部門責任者、マット・ホーガン(Matt Hougan)氏は、予想として彼らはオプション契約の満期を毎月の先物の満期と一致させたかったのではないかと語っています。
仮想通貨取引所Deribitが展開している機関投資家らを対象とした大口の現金決済での契約とは異なり、Bakktはビットコインでの決済も可能になるとのこと。
Bakktがビットコインオプションを事業展開の要であるとみているのではと思える点は、ビットコインオプションの発表時のタイトルにあり、”業界初”と題していることからも窺えます。
競合他社に対抗する手段を与え、Hougan氏は述べ、その利点は必ずしも成功に結び付かないかもしれないと付け加えた。
例として、Chicago Board Options Exchange(CBOE)は、2017年にビットコイン先物をローンチした際にCMEを打ち負かした過去があります。
しかし今年初め、ビットコイン先物取引量が激減し、撤退を余儀なくされた経緯から、CME(Chicago Mercantile Exchange:シカゴ・マーカンタイル取引所)のような利点は必ずしも成功に結び付かないかもしれないと付け加えています。
一方のCMEは来年、独自のビットコインオプションを導入する予定があることを公表しています。
Bakkt先物は活気を取り戻す
Bakktのアメリカ機関投資家への販売提案として、ICEが支援する取引所は設立以来アメリカ規制当局によって規制・監視されている「エンドツーエンドの規制プラットフォーム」として宣伝されてきましたが、オプションスペースのボリュームが大きくなるには時間がかかると予想されるとホーガン氏は述べています。
9月下旬に大々的に宣伝されたBakkt先物は開始までに苦労してきた経緯がありましたが、先週金曜日、取引所は活気を取り戻し、取引量で史上最高を記録。
前の記録日のほぼ2倍にまで取引量が盛り返しています。
Bakkt ビットコインオプションは12月上旬、遅くとも年内までに発売が予定されており、洗練された投資家からの関心が深刻な現金の流入に変換される場合、仮想通貨市場の躍進に大きく左右する可能性があると言われています。