世界的に有名な絵画として多くの人に愛されている名画レオナルド・ダ・ヴィンチ氏の「最後の晩餐」にちなみ、ブロックチェーンアート「最初の晩餐」が103.4ETHで落札されたことがTwitterで報告され、高い注目を集めています。
スポンサーリンク
ブロックチェーンアートとは?
皆さんは“ブロックチェーンアート”をご存じですか?
文字通り、ブロックチェーン×アートのコラボレーションで、両者の相性の良さから、最近ではアート分野において斬新で新たなジャンルであるブロックチェーンアートが大変注目されています。
長らく模索されてきたアート業界にブロックチェーン技術を取り入れ、アートの流通やアートの価値そのものであるインフラなどの整備に活用はされてきていたものの、アートそのものをブロックチェーンを利用して描くという試みは驚きをもって伝えられています。
「最初の晩餐」が103.4ETHで落札
※画像引用元:Async Art
今回ブロックチェーン技術を使って描かれた絵画は、名画の巨匠レオナルド・ダ・ヴィンチ作「最後の晩餐」にちなみ、『First Supper(最初の晩餐)』と名付けられました。
名前のみを聞くと、一見マンがチックなパロディー作品かと思われがちですが、103.4ETHで落札されており、2月29日17時時点のイーサリアム価格1ETH=24,698.94円で取引されていることから、日本円でおよそ255万円の高値で落札されています。
この作品の仕組みについては計22ある各レイヤーが、マスター作品にレイヤーを配置することができる仕組みで成り立っています。
各レイヤーとマスター作品についてはそれぞれ値段が漬けられており、NFT(Non-Fungible Token=レイヤー)は、一定のルールの上でレイヤーの大きさや色などを変更できるという。
NFTとは何なのか?
昨今ゲーム業界で高い注目を集めていると言われるNFT(Non-Fungible Token:ノンファンジブル・トークン)は、今年最も注目されるビジネス分野の一つとして新展開が期待されているものです。
NFTは、ERC721規格に準拠した非代替性トークンを指しています。
NFTとブロックチェーンアートなどに紐付けることによって、アートにおける権利の所在を明確化することが可能であると言われており、特にゲーム業界ではさまざまなアイテムなどが戦力であり、資産としても注目されていることから、NFTを採用するゲームが増え続けています。
なお、このNFTを利用しているものについては、ブロックチェーンゲームで人気の高いマイクリこと「MycryptoHeroes」や、イーサリアム×ポケモンのコラボ!?と言われる育成ゲームの「イーサエモン」(Etheremon)、などが有名です。
First Supper(最初の晩餐)が製作された背景とは
今回First Supper(最初の晩餐)が製作された背景には、本来キャンバスに描かれる絵画アートが、“もし、プログラムできたら”というちょっとした遊び心からスタートしていると言われています。
もともとアート分野において、特に絵画は近年取引が急増しており、価格も高額なものへと再び脚光を浴びています。
絵画にブロックチェーンを取り入れ、その所有権やインフラ整備に結びつける流れが急速に広まっていました、
アート業界では、イーサリアムブロックチェーンを利用し、トークンを発行してアートの取引が活発化していることから、アートとブロックチェーンの新たな活用策として絵画そのものを描くという新たなジャンルが誕生しています。
今回の取り組みが発端となり、さまざまなブロックチェーンアートが誕生するとしたら、これまでになかった職業の誕生や、新たな資産価値の誕生にもつながります。
今回のブロックチェーンアートは、単に絵を描くだけにとどまらず、デジタル、ITといった近年の技術を使って、どこまで遊びが可能なのか?再びブロックチェーン技術の注目が高まるといえます。