私たちのような一般の仮想通貨ユーザーが、時価総額ランキングや人気取引所ランキングなどをチェックする際によく利用している人気仮想通貨データサイトのCoinMarketCapが新たな評価システムを導入し、公式サイトで閲覧可能になっています。
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CoinMarketCapが新評価システム導入
世界的に最も人気のある仮想通貨のランキングや取引所情報を提供している人気データサイトCoinMarketCapが事前の告知なしに新たなデータサービスを提供していたことがこのほど分かりました。
新データサービスは「Fundamental Crypto Asset Score(FCAS)」と呼ばれるサードパーティの指標で、従来の仮想通貨時価総額ランキングに加えて情報提供が開始されています。
このFCASは各コインの「健康状態」に基づいてレターグレードを割り当て、グラフ化させたものが掲載されています。
FCASとはどのようなものなのか
CoinMarketCapをはじめとした多くの仮想通貨データー情報を公表しているサイトでは、仮想通貨の時価総額がランキング形式で掲載されています。
時価総額ランキングは、個々の仮想通貨の合計価格を計算したものをランキングで表示させたもので、残念ながら時価総額データは簡単に操作できると言われており、価格も常に流動的で常に変動する“不安定さ”も持ち合わせています。
仮想通貨を投資や投機対象とした際に利用するデータの選択肢の一つとしてCoinMarketCap は新たにFCASを掲載開始しています。
FCASは、対象仮想通貨のユーザーと開発者の活動に基づき、加重測定を提供します。
市場データも活用されていますが、特定の仮想通貨がどれほど活発に行われているかがわかるのでFCASは投資家にとって有用な情報をもたらします。
サイト内のどこに掲載されているのか?
CoinMarketCapのチップ画面を開いてください。
対象仮想通貨を絞り込み、(※ここではビットコインを対象仮想通貨として説明をします)クリックすると対象仮想通貨のページへ移動します。
チャートの直ぐ上に表示されているタブの中から右から2番目の赤枠箇所「Ratings(評価)」をクリックします。
すると、「Fundamental Crypto Asset Score(仮想通貨ファンダメンタル指標)」の下に「FCAS Trend」と表示されているグラフが今回新規で開始されたデータです。
今回開始されたFCASとそのデータに関しては、Flipside Cryptoと呼ばれるサードパーティ企業によって提供されたものをデータ化したものが掲載されています。
このデータはCoinbaseなど複数の仮想通貨投資家によって支えられている情報です。
一部の人にとって、これらの名前はFCASが明るい未来を持っていることを示唆するかもしれないと言われています。
問題を抱えるCoinMarketCap は巻き返しを図れるか
冒頭でも触れましたが、CoinMarketCapは世界的に人気がある情報提供サイトですが、単に歓迎されているだけでなく、ある面では物議を醸している現状をかかえています。
これまでに取引所データの処理方法が原因で、不正確な市場データを提供していると非難されており、それに対して昨年の夏にCoinMarketCap側は大きな変更を加え、批判はさらにに厳しくなったという経緯があります。
CoinMarketCapに対するバッシングと懐疑的な見方はまだ多くの人が抱えており、今回の新しいFCASサービスはソーシャルメディアを中心にあまり受け入れられていません。
広く普及している仮想通貨ランク付けツールの選択肢の一つとして、FCASが時価総額の測定値を置き換える可能性は極めて低いとみられています。
CoinMarketCapは競合他社よりも多くの視聴者を抱えており、FCASの認知度を高めることができますので、今回の新サービスを皮切りに、巻き返しを図れるのか、まだしばらくは多くのユーザーが様子を見守るしかなさそうです。