今年年明け早々に仮想通貨NEMの不正大量流出事件が発覚し、以降はビットコインを省いた全ての仮想通貨売買が禁止されていましたが、ついに本日より一部売買が再開され、多くのユーザーが安堵しました。
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ついにコインチェックが一部売買を再開
今年1月26日に、ハッカーの不正侵入により、仮想通貨のNEMが大量に不正送金された事件。
この事件を機に、みなし業者として営業を行っていたコインチェック(東京都渋谷区、勝屋敏彦代表取締役)はビットコイン以外の全売買を停止していました。
流出したNEMは事件後すぐに膨大な口座へと分散され、一時期“ホワイトハッカー”陣によって追跡調査が行われていましたが、犯人につながる有力情報はほとんどつかめないまま10カ月が経過していました。
その間もコインチェックは再開を目指して改善を続けており、2月には日本円の出金再開、3月から6月の間に仮想通貨の出金、売却とコインチェック内で環境が整った順に停止していたサービスの再開を行っていました。
また、コインチェックでは事件を受けて当時の代表が退き、マネックスグループが36億円で買収し、これまでみなし業者として営業していた金融庁への登録申請に関しても、業務改善命令を受け業務改善計画の見直し、さらにはこれに基づいた経営管理態勢および内部管理態勢の改善を行っていました。
本日より再開されたサービス内容
コインチェックでは外部専門家による安全性の確認が完了したとして、本日10月30日に新規口座開設の再開と、一部仮想通貨の入金・購入を再開したと正式に発表しました。
今回サービスが再開されたのは
■ 新規口座の開設
■ 一部仮想通貨の入金
※(BTC/ビットコイン、ETC/イーサリアムクラシック、LTC/ライトコイン、BCH/ビットコインキャッシュ)
■ 一部仮想通貨の購入
※(ETC、LTC、BCH)
今回再開の対象に入らなかった残りの5通貨に関しても、専門家による安全性の確認が完了次第、順次再開の予定があるとしています。
また、コインチェックでは流出時の社員数の2倍にあたる250人体勢で現在、完全再開を目指しているという。
申請コインチェックの対応
コインチェックでは事件後もビットコイン取引に関しては停止しておらず、現時点ですでに全取扱い通貨の出金および売却が再開されています。
なお、今後安全性の確認が取れ次第再開する予定のサービスについては
■ 仮想通貨の入金および購入
(イーサリアム/ETH、ネム/XEM、リスク/LSK、リップル/XRP、ファクトム/FCT)
■ レバレッジ新規建取引
■ アフィリエイト
■ 日本円のコンビニ入金・クイック入金(Pay-easy)
■ Coincheck Payment
■ Coincheckでんき
新規口座開設の再開について
コインチェックの新規口座開設再開の再開については日本国内に居住しているユーザーが対象で、日本国内に居住している方からの新規口座開設の申し込みを受け付け後、登録内容・本人確認書類・IDセルフィーなどの提出を確認後、受付完了通知メールを受信します。
※ただし書類などに不備がある場合は再提出も有
その後、転送不可にて登録の住所地宛てに簡易書留にてはがきが郵送され、受け取り後サービス開始メールを受信し、ログイン後より停止中サービス以外のサービスを利用できます。
なお、新規口座開設申し込みからサービス利用までは数日かかるため、早い段階で申し込む事をおすすめします。
仮想通貨の入金に関して
本日のサービス一部再開にともない、全ユーザー対象で入金時は入金アドレスの再発行が必要です。
入金アドレスの再発行はログイン画面から「コインを受け取る」⇒「アドレスを作成」にて新規入金アドレスが発行されます。
流出以前の入金アドレスに送金をした場合、残高の反映および仮想通貨の返還はできないとしています。
現在利用できるサービス
現在コインチェックで利用可能なサービスは
■ 新規口座開設
■ 仮想通貨の入金、購入
(ビットコイン/BTC、イーサリアムクラシック/ETC、ライトコイン/LTC、ビットコインキャッシュ/BCH)
■ 仮想通貨の出金、売却(全取扱仮想通貨対象)
■ 日本円の入金、出金
■ レバレッジ取引における決済、証拠金の入金
※(レバレッジ取引でポジションを保有しているユーザーは、引き続き決済取引および証拠金の振替入金が可能で、新規取引については引き続き停止中です。)
■ Coincheck貸仮想通貨サービス(全取扱仮想通貨対象)
本日のコインチェック停止中サービスの再開は、Zaifの仮想通貨大量流出事件後、明るいニュースがなかった日本の仮想通貨市場に明るい材料となったことから、今後の仮想通貨取引に好材料となるとみられています。
※記事参考元:「新規口座開設、一部仮想通貨の入金・購入再開のお知らせ」