アメリカのCNBC社による仮想通貨専門番組の“クリプト・トレーダー”のスタジオ移転に関連し、仮想通貨冬の時代が終わり、2019年は機関投資家の資金流入元年とみる専門家が続々と現れています。それらを裏付ける現在の状況を引き続きお伝えしていきたいと思います。
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仮想通貨は2万ドルを突破する!?
ファンドストラットの技術戦略家のロバート・スライマー(Robert Sluymer)氏は、ビットコインの価格動向について、昨年11月にビットコインは“重大な技術的損害”を被ったことを警告し、続いて今年2月には技術的パターンがまだ弱いと警告していました。
現在ビットコインの価格はじわじわと高騰しており、約5,700ドルで取引されています。
ファンドストラットの共同設立者であるトム・リー(Tom Lee)氏は、ビットコインが2万ドル以上になる可能性があると考えている事を明かしています。
さらにリー氏はCNBCのインタビューで、2020年までに史上最高値を記録するだろうとの見方を明かしており、ビットコイン価格が過去最高値の2万ドルを超える可能性があることを意味しています。
リー氏が明かすビットコイン強気の兆候とは
リー氏は、取引量の増加や暗号を取引する機関投資家の数の増加など、ビットコインの強気相場を示す兆候があると語っています。
フィデリティ社が最近の5年間でより多い機関投資家の流入を目の当たりにするだろうと最近発表し、ヘッジファンド、登録投資顧問、家族事務所などの機関投資家の20%がすでに暗号資産を保有していることを明らかにしました。さらに、調査を行った機関の半数近くが、ポートフォリオに仮想通貨を追加する事を考えているとの調査結果を発表しています。
再び注目されるビットコイン
※画像引用元:Grayscale
アメリカの仮想通貨投資会社グレースケール(Grayscale Investments)社が放送を開始させたビットコインCMの時期と、CNBCの仮想通貨専門番組“クリプト・トレーダー”のナスダック内スタジオから放送が行われる時期も重なっています。
同CMでは「#DropGold(金は止めよう)」と題し、金の様な面倒な投資をやめ、安全でボーダレスなビットコインを購入しよう!というキャンペーンを展開しています。
ニューヨーク証券取引所(NYSE=New York Stock Exchange)の親会社であるインターコンチネンタル取引所(ICE= Intercontinental Exchange)が所有する規制ビットコイン先物取引所Bakkt(バックト)は、間もなく開始される予定です。
Bakktはアトランタに本社を置き、機関投資家のための磁石になることが期待されています。
※当サイトの特集記事「Bakktのビットコイン先物取引は保管方法に懸念材料で開始が伸びた!?」もあわせてご覧ください。
仮想通貨はついに株式と同じ土俵に上がった!?
CNBCの仮想通貨番組クリプトトレーダーがナスダック内のスタジオに移転することは、他のCNBCの投資番組と同じスタジオを使用することを意味しています。
つまり、株やFXなどの投資と仮想通貨が同等の土俵に上がり、投資家らが仮想通貨も“投資”の一つとして考えている事を意味します。
ナスダック自体も仮想通貨ビジネスに着手しており、仮想通貨インデックスにXRP(リップル)を追加することを公表したのと合わせ、試験取引を実施した事が報道されました。
前出の「XRPLX Liquid Index」は先週、ナスダックが5月1日から仮想通貨インデックスにリップル(XRP)の追加することを発表。
Brave New Coin社が作成する「XRPLX(リップル・リキッド・インデックス)」は、ナスダックの指数データであるGIDSデータフィードの顧客に配信される予定です。
これまでにナスダックでは、今年2月に「BLX(ビットコイン・リキッド・インデックス)」と「ELX(イーサリアム・リキッド・インデックス)」が配信を開始しており、ここまでの好材料が揃ったことから、今年は機関投資家の資金流入元年として多くの専門家がビットコイン価格の上昇を予想しています。
仮想通貨冬の時代の幕開けとなり、2020年に向けてビットコイン価格が上昇していくのか、一般投資家もますます目が離せなくなってきました。