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イーサリアム開発者は中国ファイアウォールでどのように機能するのか

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現在中国では、規制当局による厳しい規制が実施されており、ほとんどの外国発SNSやプラットフォームへのアクセスをブロックしています。にもかかわららず、なぜイーサリアム開発者のコミュニティは中国内で繁栄し続けているのでしょうか?

 

 

 

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中国のインターネット検閲の概略

 

 

かつての中国は万里の頂上を築き上げ、侵略者たちから国を保護して守り抜きましたが、現在の中国も万里の長城のように世界から切り離している現代のデジタルの壁を構築しています。

グレートファイアウォール(Great Firewall、※1)としても知られるそのデジタルウォールは、中国政府が反体制派の声を黙らせることを心配するにつれて、ますます強固な壁となって立場だかっています。
(※1) グレートファイアウォール(Great Firewall)とは、中華人民共和国本土(大陸地区、香港とマカオを除く)のインターネットに存在している大規模情報検閲システムおよびその関連行政機関(中華人民共和国网絡安全法)を指しています。

※中国の規制に関する当サイトの特集記事「中国が仮想通貨取引所に対する取り締まりを再強化!?閉鎖相次ぐ!」、「中国の規制当局による内モンゴル自治州のマイニング取り締まり強化」もあわせてご覧ください。

検閲は中国内で広くまんべんなく行き渡っています。

グレートファイアウォールは、人々が非常に一般的なVPN(Virtual Private Network=プライベートなネットワークを拡張する技術)を使用しない限り、国外サイトへのアクセスをブロックする境界を確立しています。
ただし、グレートファイアウォール内であっても、デリケートなコンテンツに対する絶え間ない戦いがあり、政府はすべてのソーシャルメディアサイトを監視し、24時間年中無休でAI技術を使ったキーワードを検索しています。

歴史的発言や、言論の自由と民主主義に関連する政治的にデリケートなコンテンツはすぐに検閲され最近ではセクシュアリティと宗教も検閲対象に含まれるようになっています。

世論は比喩や同義語を使用しながら機密情報を広めていくように変化しており、日本でも広がりをみせている「MeToo」運動が、中国ではMeTooではなく、MiTu(=米兔mǐ tù)と記載されてSNSで広がりを見せています。

 

ある関係者は、政府は彼らが標的にしているIPサーバーのブラックリストを持っているだろうと発言しています。
しかしすべての検閲がキーワード検索に依存しているわけではなく、一般的な予防戦略は“計画”であり、これは“レジストリー(記載・登録)”を意味しています。

政府に印象付けるためには、ソーシャルメディアの場を借りた影響ある意見が必要であり、政府側もインフルエンサーと頻繁に会っています。

検閲者は彼らの率直さを嘆いており、政府は、武漢が致命的なコロナウイルスに攻撃されているという疑いをWeChatに掲載した内部告発者である眼科医のLi Wenliang(李文亮)博士を処罰しました。
武漢の地方当局は、この病気に迅速に対応するのではなく、李博士を逮捕し、「噂を広めている」という同意書への署名を強制し、多くの国民を落胆させました。

 

 

グレートファイアウォールの背後でイーサリアムが許可されている理由

 

 

すべての検閲が行われている中で、言論の自由を実証する無料のオープンソースの改ざん防止プロトコルであるイーサリアムは、中国でうまく機能しているようです。
多くの開発者がVPNを使用し、壁の外にいる人と同じように時折イーサリアムへアクセスしています。

 

イーサリアムへのAPIアクセスを提供する開発インフラと、dappを構築するためのワンストップソリューションTruffleを使用し、両ツールによってVPNなしでもイーサリアムブロックチェーンへとダイレクトにそして簡単にアクセスできます。

 

 

開発インフラとオープンインターネットへのオンランプ

 

では、なぜ中国政府はこの様なツールをブロックしなかったのか。

一つにこれらのツールを使用している人の数が少なすぎて政府の注意を引き付けないためではないかと推測されています。
そして二つ目はほとんどのグレートファイアウォール検閲が、GitHubなどの開発者向けプラットフォームではなく、FacebookやTwitterなどの国外ソーシャルメディアサイトを対象としていることです。

中国政府は発信情報については緩和されているものの、着信情報については非常に厳しい戦略を現在も実施しているとみられます。

万が一、政府がこれらのツールをブロックしたとしても、中国の開発者はVPNおよびプロキシサーバーを介してオープンなインターネットにアクセスができます。
投稿やチャットを暗号化できる無料のソフトウエアであるMaskbookの創設者であるスージ・ヤン(Suji Yan)氏は、VPNの使用はとても一般的なもののため、中国政府は常に取り締まりに追われている様だと話しています。

 

ただ、VPNの取り締まりが中国政府の最終的な目標ではなく、本来の目標はデリケートなニュースの拡散を検閲し、事前にせき止めることではないかとみられています。

政府がターゲットのIPサーバーのブラックリストを持っていると仮定しても、一般的なインターネットサーフィンは問題にはなりません。

 

 

グレートファイアウォールのブロックについて

 

 

政府が情報ではなく、ツールを禁止しているのと同様に、イーサリアムブロックチェーンetherscan.ioを禁止するのが最も厳しい検閲かもしれないとみる専門家もいます。

 

多くの人がブロックチェーンエクスプローラーであるetherscanを使用して、検閲情報をアップロードしており、最も目についたのがMeToo運動からの公開書簡で、最新の例では日本でも頻繁に報道されている中国眼科医である故・李文亮博士の記念碑です。

しかし、昨年10月以降、グレートファイアウォールはetherscanを完全にブロックしています。
これによってローカルのサニタイズ(無害化)バージョンのetherscanが誕生しています。

 

中国のブロックチェーンエクスプローラーを使用すると、中国のすべてのユーザーがトランザクションにアクセスして検証できますが、注意が必要です。
たとえば、スマートコントラクトのソースコードにアクセスしたり、入力データをUTF-8形式で表示したりすることはでず、エクスプローラーで修正されたメッセージは人間の言語で読むことはできません。

 

 

仮想通貨取引の禁止

 

 

中国政府の神経に触れるもう1つの分野であるのが仮想通貨取引です。

 

Binanceなど多くの取引サイトが禁止されており、唯一の例外としてHuobiは利用可能です。

前出のスージ・ヤン氏は、ブロックチェーンの検閲は動的であるとコメントしており、何かが政府の注意をそそったかどうかに応じて出入りすることを意味している。
これらのアカウントの背後にある個人または組織が特定されると、地元の警察が派遣され、訪問して調査が実施されるとコメントしています。

 

現時点まで開発者によって政治的な境界線は越えられていないため、政府によるイーサリアムへのアクセスを妨げる可能性は低いとみられています。
しかし、この対応もいつ変わるか分からず、かつてGoogleとFacebookが初期の頃に政府は時折サイトをブロックしていた事実から、イーサリアムへのアクセスがブロックされるのも時間の問題かもしれません。

 

現在、新型肺炎の影響により、多くの都市で行動制限が実施されている中国内で、国民がそのストレスの発散の矛先に仮想通貨そのものや市場へ目が向けられ、イーサリアムが国民によって政治的発言をする場として一般的に認知されるようになれば、GoogleやFacebookと同じ道をたどる可能性も十分にあるでしょう。



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