アメリカの旅行代理店である「CheapAir」CEOのジェフ・クリー(Jeff Klee)氏は、先日行われたメディアのインタビューで、イーサリアム決済を受け入れる準備が整っている事を公表し、同社で対応可能な仮想通貨は6銘柄になります。
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CheapAirが決済対応通貨を増やす
※画像引用元:CheapAir
カリフォルニア州カラバサスに本社を置き、これまで500万ドル以上のビットコイン(BTC)決済を受け入れてきたCheapAir社は、2013年よりビットコイン決済が可能になったアメリカで唯一のオンライン旅行会社として広く認識されていました。
また、2014年にはライトコイン(LTC)とドージコイン(DOGE)を用いて決済が可能になったほか、昨年5月下旬にはビットコインキャッシュ(BCH)、ダッシュ(DASH)の決済が可能になりました。
インタビュアーに今後CheapAir社から新たに面白い展開はあるかと尋ねられた際、CEOのジェフ・クリー(Jeff Klee)氏は、同社が近くイーサリアム(ETH)の取扱いも開始させ、決済に用いることができる仮想通貨は合計6銘柄になる事を明らかにしました。
仮想通貨決済導入に課題があった
ビットコイン決済を導入してからすでに6年が経過しているCheapAir社ですが、仮想通貨決済導入時から問題がなかったわけではありませんでした。
仮想通貨決済を受け入れた背景には、同社の顧客のニーズに応えるもので、クリー氏は、代替通貨を要求していた顧客が急増し、最もニーズの高かった3つの声を統合させた結果、仮想通貨の導入に踏み切ったと語っています。
導入に踏み切るまでに同社では懸命な努力を続け、実際に仮想通貨決済が可能になった同社ですが、当初は導入に際して立ちふさがる壁があった事を明かしています。
現在はすでにこれらの課題は解決され、昨年新たに2銘柄の決済が可能になりましたが、企業としては大きな課題をクリアさせ、今回さらに追加銘柄の導入に踏み切れたことは、仮想通貨ユーザーによっても大きなメリットだったのではないかと話しています。
価格上昇が仮想通貨決済導入に立ちはだかた壁
ケリー氏は仮想通貨決済を導入する際に同社に立ちはだかっていた大きな壁は、2017年末に市場が湧いた価格の急騰による手数料の高騰で、数カ月で100倍近い価格に跳ね上がった事だったと語っています。
また、同時期には多くの不具合を経験しており、これらの問題は年が明けて仮想通貨の価格が下落するまで続いていたと明かしています。
解決の糸口はサーバーの移行だった!
仮想通貨決済を導入させたCheapAirに立ちはだかった壁には、価格変動によって生じた過小払いと過払いであったと打ち明けています。
ケリー氏はこの問題に対し、解決の糸口を模索した結果、同社はオープンソースのビットコイン支払いプロセッサであるBTCPayサーバーへの移行を決断しています。
BTCPayサーバーに切り替えた後は支払いプロセスがうまく制御でき、移行前よりも速く、効率的な処理につながったと語っています。
今後も続く仮想通貨とCheapAir の関係
仮想通貨コミュニティ内でCheapAirは最も迅速に仮想通貨決済処理をする企業として称賛されています。
ケリー氏は、仮想通貨決済を行う顧客はとても忠節であり、より高額チケットを購入する傾向にあるため、好意的な目を向けている事を明かしています。
インタビューでは積極的な仮想通貨との関わりに対し、CheapAirが将来的にICOの検討はないか質問された際、ICO参入より顧客サービスの向上に努めたい考えを主張しています。
ケリー氏は学生時代にバッグパッカーとして世界を旅した後、1989年より大学の寮の片隅から同社を立ち上げており、現在で延べ500万人以上の利用客から親しまれる企業へと成長させています。
同社の仮想通貨との関わりは今後も続いていくとみられており、より幅広い銘柄を用いた決済が可能になる日もそう遠くないのかもしれません。
※参考サイト:CheapAir Press Release