先日、ドイツのハンブルクに世界初となるブロックチェーン博物館がオープンし、ヨーロッパのメディアを中心に高い関心が寄せられています。
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世界初のブロックチェーン歴史博物館
※画像引用元:World Chess
最近リリースされた高性能ブロックチェーンプラットフォームのアルゴランド(Algorand)は、今年7月18日にワールドチェス(World Chess)社と提携し、FIDEワールドチェスグランプリと共同で、ドイツのハンブルクで初めてのポップアップブロックチェーン博物館を開発しました。
※当サイトのブロックチェーンに関連した特集記事「ブロックチェーン技術は仮想通貨から無限の宇宙へと突き進む1」、「ブロックチェーン技術は仮想通貨から無限の宇宙へと突き進む2」もあわせてご覧ください。
ブロックチェーン博物館は、11月5日にFIDEワールドチェスグランプリの会場内に設置されたシアターケールウィーダーにオープンし、2019年11月17日まで開催されます。
FIDEワールドチェスグランプリと連携してポップアップするこの博物館は、ブロックチェーンの長い歴史を祝したもので、ブロックチェーンは歴史博物館を開くには新しすぎる技術だと思う方も多いかとは思いますが、意外にもそのルーツは私たちが思っているよりもはるか昔にさかのぼるとしています。
ブロックチェーンを学ぼう!
博物館では、ブロックチェーンの歴史を紹介しているほか、現在利用可能なブロックチェーン技術の進歩につながった暗号化の進化に密接に関連する暗号化デバイスやその他の作品を紹介しています。
訪問者はブロックチェーンについて学び、インタラクティブな展示中に博物館の店で使用できるウォレットのダウンロードもできますが、博物館側は、訪れる訪問者に対して、あらかじめブロックチェーンについて学ぶことをお勧めしています。
このイベントは、チューリング(Turing)賞受賞者であるシルビオ・ミカリ(Silvio Micali)氏によって設立されたボストンの拠点を持つブロックチェーンプラットフォームAlgorand社の発案によるものです。
同社は今年初めにワールドチェスチャンピオンシップサイクルの公式ブロックチェーンパートナーになり、その技術的専門知識を活かしてブロックチェーンテクノロジーをチェスやゲーム全般に組み込む予定であることが発表されています。
プレスリリースには、技術的に高度なプラットフォームの発売によりブロックチェーンがより主流になるにつれて、アルゴランドとワールドチェスはこのイニシアチブで提携し、将来の技術の歴史的ルーツについてコミュニティを教育すると書かれています。
ワールドチェス(World Chess)社について
※画像引用元:World Chess
ワールドチェス(World Chess)社は、ロンドンに拠点を置くメディア企業であり、世界チェス連盟のイベントの公式放送局でもあります。
世界チェス連盟(FIDE)の商業パートナーとして活躍している同社は、アメリカやロシア、イギリスでワールドチャンピオンシップマッチを開催した実績を持ちます。
チェスの歴史の中で最大のメディアパートナーシップに署名することで、チェスに革命をもたらしたほか、テレビ用に設計されたチェスリーグであるハルマゲドンも開発するなど、チェスに対して積極的なアプローチを世界的な規模で行っています。
ブロックチェーンとは
技術的に高度なプラットフォームの発売によりブロックチェーンがより主流になるにつれ、アルゴランド社とワールドチェス社の2つの企業は提携し、未来の技術への歴史的ルーツについてコミュニティを教育しています。
その一方で、すでに名前は知っているが、ブロックチェーンとはいったいどういうものなのか?と頭を悩ませている方も多く居ます。
2008 年に”サトシ・ナカモト”と名乗る人物(または匿名の人物によって構成されるグループ)がメーリングリストに『Bitcoin : A Peer-to-Peer Electronic Cash System(直訳:Bitcoin:ピアツーピア電子式キャッシュシステム)』という論文を発表し、論文に新技術として登場したのがブロックチェーンでした。
※当サイトのブロックチェーンに関連した特集記事「ブロックチェーンって何?仕組みを仮想通貨初心者へ分かりやすく解説」もあわせてご覧ください。
ブロックチェーンは
・インセンティブ
・インプットとアウトプット
・トランザクション(取引)
・ネットワーク(最長チェーン)
・プライバシー
・プルーフ・オブ・ワーク
・マークル・ツリー
の7つの要素全てを実現させるための技術としてブロックチェーンは誕生しており、誕生してから10年以上経過した今では、単に仮想通貨の根幹技術としてだけではなく、医療や遺伝子技術、宇宙、食品、物流、役所などで導入されており、今ではなくてはならない技術としてあらゆる場面で導入されている技術です。
まだまだ知らないことが多いブロックチェーンですが、実際に博物館として目に触れ、学べる場があるのはやはりブロックチェーン技術がそれだけ浸透しているということの証なのでしょう。