昨年末、イーサリアムに関するマイナスイメージを与えるニュースがいくつか報じられましたが、年明け早々、ドイツのビットコイン銀行でイーサリアムの取扱いが開始されたという明るいニュースが飛び込んできました。
Bitwala銀行がイーサリアムの取扱いを開始
ヨーロッパ初のビットコイン銀行は、ユーザーの当座預金口座から直接Ethereum(通貨コード:ETH)の取引を提供するため、サービスの拡大をはじめました。
ドイツのベルリンに本拠を置くビットコイン銀行Bitwalaは本日、サービスを拡大して、イーサリアム(Ethrerum/通貨コード:ETH)、イーサリアムネットワークの取扱いを開始することを発表しました。
※イーサリアムに関する当サイトの特集記事「イーサリアムアドレスの8%がETH流通供給量の3分の1だった!」、「イーサリアムのハードフォークイスタンブールはなぜ重要なのか?」もあわせてご覧ください。
この動きは、ヨーロッパ初の仮想通貨バンキングサービスとして2015年に開始されたBitwalaの重要な出発点であり、現在までビットコインのみをサポートしていました。
Bitwalaは声明の中で、Ethrerum追加決定は、従来の金融市場を変革することを目的とするDefi( Decentralized Finance=分散型金融)運動の成長における仮想通貨の推進的役割によるところが大きいと述べています。
Bitetherの共同設立者兼CEOであるベン・ジョーンズ(Ben Jones)氏は、DeFiは、ブロックチェーンベースのスマートコントラクトを資産、通貨、ローンなどの金融商品に適用し、よりアクセスしやすく、取引可能で効率的なものにします。
DApps(分散型アプリ)は、金融サービス、サプライチェーンロジスティクス、その他の業界に及び、ますます一般的になっています。
ヨーロッパ初の仮想通貨銀行
Bitwalaは、Bitcoinに加え、本日からEthereumウォレット、および豊富な取引オプションを備えたアプリと組み合わせて、通常の銀行口座の利便性をユーザーに提供する点で取引所とは異なるサービスを提供し、Ethereumとユーロの取引には、1%の手数料が発生します。
仮想通貨取引きとは対照的に、ブロックチェーン対応のファイナンスを誰でも簡単に利用できるようにすることは、Bitwalaのポリシーであると、同社の最高成長責任者であるフィリップ手bbビア(Philipp Beer)氏は述べています。
※デジタル銀行に関する当サイトの特集記事「2020年仮想通貨市場は中銀発行デジタル通貨とデジタル銀行が加速か!?」もあわせてご覧ください。
また、スイスの新しい仮想通貨銀行とは異なり、BitwalaはEUヨーロッパ連合31カ国に居住するユーザーに向け、仮想通貨銀行に対する非管理ソリューションを提供しています。
ドイツは仮想通貨規制分野でとても大きな進歩を遂げており、2020年1月1日以降、銀行を含む認可された事業体は仮想通貨を販売および保管することが可能になりました。
ジョーンズ氏は、ドイツで運営されている取引所ではライセンスが必要になったものの、Bitwalaでは、顧客がベルリンに本拠を置く認可銀行がホストする当座預金口座から直接ビットコインとイーサの取引が可能になりました。
最大10万ユーロのユーロ預金も、ドイツの預金保証制度によって保護されており、Bitwalaアカウントには、世界中の4,000万台のATMとPOSでの非接触型支払いと無料引き出しに使用できる無料のデビットマスターカードが付属しています。
ここで重要なのは、多くの仮想通貨ユーザーにとって、顧客は自分の秘密鍵の管理を保持していることです。
顧客のほとんどは「あなたの鍵、あなたのコイン」をモットーとしており、それに応じて秘密鍵をBitwalaウォレットに保持できることを喜んでいるとクリストフ・イワニエズ(Christoph Iwaniez)CEOはメディアに対してコメントしています。
同氏はこの分散型の方法で秘密鍵を保存すると、Bitwalaをハッキングできないようにすると語っています。
Ethereumの取扱い開始によって、Bitwalaは現在、何千人もの新しいEthereumユーザーのオンボード(直接提供される機能)を望んでいます。