中東では、宗教的な考えから仮想通貨に対して厳しい規制をしく国が目立ちます。全面的に禁止をする国がある中、ペルシャ湾に浮かぶバーレーン王国で、革新的と言える動きがありそうです。仮想通貨取引所Rain Financialに中東初の公式認可が降りるのではないかと言われています。期待通りの結果になれば、中東地域における仮想通貨市場を大きく前進させるニュースになりそうです。
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中東における仮想通貨の立ち位置と可能性
仮想通貨に対するヨーロッパやアジアでの動きは、ニュースなどのメディアを中心に、途切れることなく入ってきます。
最近ではバイナンスが近未来を見据えてアフリカ市場に焦点を当てていると発表されました。
中東地域での仮想通貨の動きは宗教的な理由もあり、他の地域と比べると比較的緩慢とも言えます。
その様な中、地道に活動を続けてきた中東の仮想通貨取引所Rain Financialに、初の公式認可が下りるのではと期待されるニュースが入ってきました。
中東における仮想通貨
中東は宗教的な違いもあり、日本人にとってはまだまだ未知の部分も多くあり、石油が産出されることから、ドバイのようにとても裕福なイメージが強いのではないでしょうか。
そういった背景からお金持ちの印象が強い中東ですが、仮想通貨に対しては慎重な姿勢をとっている国や全面的に規制をしている国が目立ちます。
仮想通貨を認めない理由として、イスラム法も理由の一つですが、マネーロンダリングなどから投資家を守ることも理由に上がっています。
国によっては”禁忌”と言われるほど厳しく禁止されている仮想通貨ですが、30以上の島から構成されるバーレーン王国で仮想通貨に対する前向きな動きが予想されています。
Rain Financialの取り組みと結果
バーレーン王国は、中東地域の中でも仮想通貨に対して緩やかな姿勢を示してきました。
その一端とも言える動きが、仮想通貨業界に対するバーレーン中央銀行が設立したサンドボックス制度です。
現行の法律で規制するのではなく、新技術として発展していくことを期待し、サンドボックス制度を設立しました。
この制度にいち早く参加をしたのが、ペルシャ湾で躍進を図る仮想通貨取引所Rain Financialです。
サンドボックス制度登録から約1年を経て、バーレーン中央銀行から正式に認可されるのではないかと言われています。
認可が目前に迫っていると噂される理由として、Rain Financialが規制当局に対して積極的に働きかけてきたことと、優良な企業体制が認められたことが挙げられています。
中央銀行から正式な認可が降りた場合、中東地域で初の認可仮想通貨取引所となります。
Rain Financialは機関投資家だけではなく、一般投資家に対しても充実したサービスを行うことを目指しています。
このことからも、中央銀行の決断によっては規制や禁止が目立っている中東地域に、新しい可能性が生まれる大きなきっかけになると期待されています。
仮想通貨と歓迎されているブロックチェーン技術
アラブ地域では国によって規制されてはいるものの、実際には仮想通貨を投資対象として活用している人もいます。
そして、どこの国でも共通の仮想通貨に対する不透明性や信頼度の低さから、投資家にとって安心して投資できる対象とは言えません。
中東の投資家が仮想通貨に対して全く興味がないわけではなく、適切な規制と安心して投資できる下地を待ち望んでいるとの声もあります。
そのため、今回のRain Financialの認可が莫大なアラブマネーと仮想通貨が連動するきっかけになると期待されています。
仮想通貨に対しては厳しい姿勢を示している中東の国々も、ブロックチェーン技術に対しては寛容であるだけではなく、積極的に導入を検討している国が目立ちます。
Rain Financialの正式認可とともに仮想通貨市場で投資家の保護がしっかり守られていくのであれば、中東における仮想通貨市場の扉が大きく開かれていくことになるのではないでしょうか。