アメリカで公的に登録を受けた仮想通貨カストディアンであるBitGoが、世界最大の保険組合であるロイズ(Lloyds of London)社と提携を結び、最大1億ドルを補償する保険を獲得したと報じられました。
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BitGoが最大1億ドルを補償!
※画像引用元:BitGo
アメリカで公的に認可を受け、運営している仮想通貨カストディアンのBitGoが先日、保険組合のロイズ社と提携を結び、最大で1億ドルを補償する保険を獲得したことが海外メディアによって大きく報じられました。
※カストディアンとは
投資家に代わって仮想通貨の管理(Custodi)を行う企業や機関を言い、後見人として投資家の資産を保護します。
BitGoでは、ロイズの保険でビジネスウォレット(オフラインウォレット)にて保有されているデジタル資産に対し、最大で1億ドル、日本円で約110億円の補償を提供すると発表。
これによって顧客に追加費用などは求めないとしています。
BitGoのビジネスウォレットの顧客は、イギリス金融サービス監督機関のFCA(Financial Conduct Authority)の監督下にある保険会社のデジタルアセットサービス(Digital Asset Services)を通じてLost Key Cover(損失鍵補償)の購入ができます。
今回の補償発表に伴い、BitGoのCEO、マイク・ベルシー(Mike Belshe)氏は次のように述べています。
これは業界で最も完全な保険商品で、どのような状況下で投資が保証されているのか、どの程度まで損失が補償されるのかを理解することは、一部の顧客にとって必ずしも容易とは言えません。しかし、当社の補償条件については他のどの会社よりも透明性を高めています。
さらにロイズのアムトラスト(Lloyds at AmTrust)、ファインアート&スペシー(Fine Art & Specie)の責任者のニコラス・エドワーズ(Nicholas Edwards)氏は次のように述べています。
新しく急速に発展している複雑な分野において、BitGo向けオーダーメイド保険商品を調整するため、懸命に取り組んできました。BitGoのセキュリティとコントロールを徹底的に見直し、クライアントが自信と高いセキュリティを持ってビジネスを発展させ成長させることを可能にする革新的なソリューションを提供できたことを嬉しく思います。
顧客が理解できるようにホワイトペーパーを用意!
※画像引用元:ウェビナー
BitGoのCEO、マイク・ベルシー氏のコメントにあるように、一部の顧客にとって今回の補償を理解するのは容易ではないという事を認め、顧客が理解できるよう、ウェビナーとホワイトペーパーをすでに用意しています。
TABBグループのアナリストであるモニカ・サマーヴィル(Monica Summerville)氏の率いるウェビナーは、2018年3月12日午前11時EST /午前8時PSTに開催されます。
補償内容とはどのようなものなのか
今回BitGoが発表した補償についてどのような内容になっているのでしょうか。
最大で1億ドルの補償が行われる保険は、以下の場合にBitGo、Inc.またはBitGo Trust Companyによってオフラインの秘密鍵が100%保持されているデジタル資産を対象としています。
・第三者によるハッキングや秘密鍵の盗難
・秘密鍵の従業員によるインサイダー窃盗
・秘密鍵の紛失または損傷
・BitGoクライアントに追加費用はかかりません。
BitGoとは?
BitGoはデジタル資産金融サービスのマーケットリーダーで、機関投資家にセキュリティやコンプライアンスのほか、保管、流動性ソリューションを提供しています。
全世界の最大のBitcoinトランザクションの15%を処理し、すべての暗号通貨で毎月150億ドルを処理する、世界最大のオンチェーンのBitcoinトランザクション処理装置で、同社によって100以上のコインとトークンをサポートしており、20億ドル以上の資産を保有している企業です。
顧客基盤は、世界最大の暗号通貨取引所を含み、50カ国以上に及び、2018年にはデジタル資産の保管を目的としたBitGo Trust Companyを立ち上げています。