夢やアイデアはたくさんあるけれど、実際に事業を始める資金が不足している人から熱い注目を集めているのがクラウドファンディングです。
クラウドファンディング自体が始まったばかりのシステムなのですが、最近ではクラウドファンディングの中に仮想通貨の要素を取り込んだ『ICO』が世界中で広まりつつあります。
クラウドファンディングの特徴などを伝えながら、投資型のICOについて学んでみようと思っている人に向けて『入門編』をお伝えします。
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クラウドファンディングの特徴からICOを学ぶ
アイデアやプランを提案して資金を調達する側も、そのプランに魅力を感じて投資をする側にとっても、取り組みやすいスタイルがクラウドファンディングやICOです。
投資型ICOについて説明をする前に、クラウドファンディングの特徴や種類などをお伝えします。
投資型ICOに共通する部分もありますので、参考にしてください。
クラウドファンディングの特徴
企業が新しい事業を始めるときの資金調達には、銀行からの資金援助があります。
会社形態でない場合でも、例えば、子育てサークルや仮想通貨のメリットで故郷を豊かにするNPOのような集まりでも、行政などから資金援助を受けることができます。
ただし、実際に資金を手にするまでには、提出が必要な書類が複数あり審査に時間がかかることもあります。
そんななときにおすすめしたい資金調達方法が、クラウドファンディングやICOです。
クラウドファンディングは、『群衆』と『資金調達』を合わせて作られた新しい言葉です。
新規の事業に必要な資金を調達するための仕組みに、クラウド(群衆)が加えられ、多くの人たちに呼びかけ資金を募る特徴が生まれます。
そして、クラウドファンディングはインターネットが媒体になるので、応用範囲は国内にとどまりません。
国境を超え世界中の人々から資金を集めることが最大のメリットです。
実は身近にあるクラウドフィンティングという考え
クラウドファンディングという言葉が生まれたのはごく最近のことですが、クラウドファンディングはすでに私たちの暮らしの中にあり、ずいぶんと前から行われてきた資金集めの手段です。
例えば…
自転車で世界を旅したい友人の夢を叶えるために“カンパ”という形で、お金を集めることがあります。
奈良の大仏さまで知られる東大寺の再建をはかるときにも、僧侶が全国を回り寄付を集めたことで、焼き討ち後の修復をすることができました。
どちらもインターネットは使っていませんが、広い意味でのクラウドファンディングにあたります。
最先端を行くクラウドファンディングと共通することがあると気がつかないまま、すでに提案したり参加したりしたことがある方も居るのではないでしょうか。
5つあるクラウドファンディングの違い
クラウドファンディングでは、出資した資金が戻ってくる形によって2種類に大きく分けることができます。
プロジェクトが成功することで金銭的リターンが期待できる『投資型』とあくまでもそのプロジェクトをサポートすることが主な目的になる『非投資型』です。
金銭的リターンのない非投資型でもプロジェクトによっては特定のサービスが受けられる特権や商品の受け取りがある場合もあります。
非投資型クラウドファンディングでは、購入型と呼ばれるクラウドファンディングで興味のあるプロジェクトやアイデアに資金を提供するものと、災害時などに寄付という形で資金を送る『寄付型』に分けることができます。
投資型のクラウドファンディングは、国内では法的な規制があるために、非投資型と比べると敷居が高くなります。
それでも、メディアなどでも取り上げられることも多く、近年とても注目を集めています。
投資型クラウドファンディングには、『融資型』、『ファンド型』と最近の法改正で取り組みが始まった『株式型』の3種類があります。
投資型のクラウドファンディングでは、資産運用が主な目的ですので、提案側のプロジェクトが将来的に見込みがあるのかをきちんと見極める必要があります。
仮想通貨の流通と共に世界中で広がりを見せるICOも、クラウドファンディングと同じように、事業や夢を叶えるための資金調達方法です。
ICOという言葉を目にする機会は増えているかと思いますが、クラウドファンディング以上に、気になりながらも不透明な部分がある人もいるでしょう。
次回後編の記事では、ICOとクラウドファンディングの違いやICOにも投資型や寄付型があること。
そして、ICOを学んでみたい人の入門編になる情報をお伝えします。