BitShares(ビットシェアーズ)について前半戦では誕生に至るまでの背景や特徴とコンセンサスアルゴリズムについて解説しました。後半戦では
目次
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BitSharesは分散型取引所であるという説明を前半戦で行いました。
独自の分散型取引所であるOpen Ledger(オープンレジャー)やCryptobridgeなどを介して取引を行います。
分散型取引所の設置・運営のほかにBitSharesはアメリカドルに連動したペッグ通貨の“スマートコイン”の発行などによって、より快適な分散型取引所としての役割を追求しています。
Open Ledger(オープンレジャー)とは
Open Ledger(オープンレジャー)とは、BitSharesによって提供されている管理者がいない分散型取引所のことです。
Open LedgerではBTS取引以外にもビットコインやイーサリアムといった主要通貨の取引も可能です。
ユーザーにとって便利なのが、Open Ledgerから直接ウォレットへアクセス可能なことから、Open Ledger内で通貨を保管する事もできます。
取引所内ではスマートコインと呼ばれる独自通貨を使用して他の仮想通貨取引も可能で、ほかにも株式や債券なども中間業者を介することなくOpen Ledger内で取引ができるマルチ分散型プラットホームを目指しています。
リファーラルプログラム(紹介制度)とは
BitSharesのもう一つの特徴と言えるのがリファーラルプログラム(Referral Rewards Program=紹介制度)で、ざっくりと分かりやすく例えるならば、アフィリエイトの様なものにあたります。
インフラ開発促進を目的にリファーラルプログラムが設計されており、加盟店はプラットホームへのサポート宣伝をすることで収入を得られる仕組みを構築しています。
紹介プログラムにはBasic Account、Annual Member、Lifetime Memberの3ランクあり、最高ランクのLifetime Memberの場合、取引手数料の8割バックや紹介料などが支払われる仕組みで、100ドル支払うことでLifetime Memberになれます。
ダニエル・ラリマー(Daniel Larimer)氏nituite
※画像引用元:Forbes
BitSharesのコア開発者であるダニエル・ラリマー(Daniel Larimer)氏はアメリカコロラド州出身。
2003年にバージニア工科大学にてコンピューターサイエンス工学学士を取得しています。
ラリマー氏はBitSharesを開発したほかにも、分散型SNSのSteemitを共同設立、現在はEOSの開発にも携わるBlock.oneのCTOも務めています。
BitSharesのコンセンサスアルゴリズムに採用されているDPoSはラリマー氏が開発したほか、PoS(Proof of Stake)の開発も行っています。
DAC (Distributed autonomous company =分散自立型組織)の提唱者であり、ブロックチェーン技術を利用することで人間を介さなくても会社経営が行える仕組みを作り挙げた人物で、DAC理念はBitShares公式サイトにも掲げられています。
BitSharesの開発者であるダニエル・ラリマー氏の開発者としての熱量も高く、常に革命を起こしている同氏を支持する人々は世界中に多く溢れています。
現在同氏はBitShares運営にはかかわっていないと言われており、同氏が開発したコンセンサスアルゴリズムによって自立メンテナンスが行われているだけに、ユーザーがどこまでそれらを評価するのか。
分散型取引所を軸に開発されたBitSharesだけに、今後仮想通貨ユーザー以外からもどこまで分散型取引所が利用されるかによって大きな躍進を遂げるのではないでしょうか。
※参考サイト:
BitShares公式サイト
ホワイトペーパー
BitShares Blockchain Foundation