専門用語が多い仮想通貨。取引を始めたいと考えている入門者・初心者の方にはこれらが高い壁となり、取引を始められないことも。難しい専門用語を理解して、不安や疑問を経験させるのが長く取引を楽しむコツです。ここではマイニングプールについて初心者向けに解説します。
目次
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マイニングプールの始まり
ビットコインが登場して間がない初期の頃は、マイニングプールはわずか一人でできる簡単な作業にすぎませんでした。
ブロックチェーンの証明パズルを解析するのはとても簡単で、ベッドの上からでもマイニングができたほど簡単だったと言われています。
しかし、爆発的な人気を博してからはベッドの上からマイニングができるほど簡単ではなくなり、パズルを解析するのは日ごとに難しさが増していきました。
これはかつて個人でマイニングをしていた状況から一転し、報酬を一個人が受け取れる可能性がグッと減っていった事を意味します。
この当たりから登場したのがマイニングプールです。
マイニングプールで働くマイナー達は個人で行っていたマイニングでは勝算がないと見切りをつけ、報酬獲得につなげるべく、マイニングプールへ協力し始めます。
これが後に登場するいくつものマイニングプールの始まりでした。
マイニングプールとは?
マイニングプールには、”クライアント”と呼ばれている同じマイニングソフトウエアを実行するマイナーが存在しています。
彼らはマイニングの中心にあるパズルを解くため、協力し合いながら共同作業を進めており、作業するマイナーが多いほど、報酬につながるようになっていきました。
でもちょっと待ってください。
なぜ彼らマイナー達はマイニングをしているのでしょうか。
この疑問は、大まかなマイニングの歴史を知ることが手掛かりにつながります。
マイニングの簡単な歴史について
ビットコインの生みの親として世界的に知られる匿名人物の「サトシ・ナカモト」氏は、ホワイトペーパーの中で、”パズル難易度”と呼ばれる概念を概説しています。
そして、何人の人がパズルを解こうとしたとしても、ビットコインのような作業証明ブロックチェーンの中心にあるパズルは難しくなっていくように設計されています。
そのため、ネットワークの人気が非常に高くなると、マイニングパズルの解析難易度は評上がっていき、難易度の高いパズルを解析するため、より多くの計算能力が必要になっていくように設計されています。
これは逆にネットワークの人気が低迷してくると、マイナーの数も反映され、パズルの解析難易度も低下することを意味します。
ビットコインは現在、マイニングされている最も人気のある通貨で、2009年にネットワークが最初に開始された時点と比較すると、かなりパズルの難易度が高くなっている事が分かります。
マイニングプールを使用すると、個々のマイナーは他のマイナーと力を合わせ、コンピューティングパワーを組み合わせて難易度パズルを解く可能性を高められます。
マイナーが使用するクライアントによってパズル解析ができたことを証明できる場合、生成されたブロック報酬は全体が共有でき、確実に報酬が受け取るようになっています。
ちなみに…
マイナーの集中により、世界で2番目に大きいマイニングプールはチェコ共和国であることが知られています。
異なる種類のマイニングプール
マイニングプールには注目すべき2つのマイニングプールが存在しています
一つはクラウドベースのマイニングプールで、マイナー達は独立してマイニングをしており、クラウドを介してマイニングプールに接続します。
マイニングファームで働く、マイナー達はデータセンターに似ており、数百または数千ものマイナー達が同じプールで一緒に作業をしています。
そしてもう一つがマルチプールマイニングといい、こちらはマイニングするのに最も収益性の高いものを見つけようと、ある仮想通貨から別の暗号通貨に移動するマイナーのグループです。
マイニングプールについての解説、前半戦はここまでとします。
後半戦は明日の12時に掲載予定です。
※当サイトの特集記事「いまさら聞けない!仮想通貨専門用語のDappsとは?初心者向けに解説1」、「いまさら聞けない!仮想通貨専門用語のDappsとは?初心者向けに解説2」もあわせてご覧ください。