さまざまな仮想通貨に関連する専門用語を理解することで、取引をこれから始める入門者や初心者ユーザーにとって仮想通貨取引がよりたのしめるようになります。ここでは分かっているようでわからないエアドロップについて解説します。
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エアドロップとはどんな意味?
エアドロップ(Airdrop)という単語を耳にした事があるという入門・初心者ユーザーの方も多いと思いますが、このエアドロップとは、ことわざ“棚からぼたもち(思いがけない幸運が舞い込むこと)”の様な意味で、“空中投下”と直訳されます。
このことから何となくのニュアンスがくみ取れるように、仮想通貨に関するエアドロップとは、仮想通貨やトークンをユーザーへ配布する事を意味しています。
アメリカの税法などを回避すると規制当局では懸念していますが、一般的にはプロジェクト内でバズの作成や特定動作に対する報酬として付与されるほか、コミュニティー形成に利用されたりします。
ブロックチェーンプロジェクトは独自のトークンを作成することで、ユーザーが製品・商品を使い始めるためのインセンティブとしてエアドロップされた通貨やトークンの使用ができます。
エアドロップとは?
では、エアドロップとはいったいどのようなものなのでしょうか。
エアドロップとは、先ほど空中投下、棚からぼたもちと言う例えで解説したように、仮想通貨やトークンをユーザーへ配布する方法を言います。
それぞれのプロジェクトの資金調達に使用されるICOとは意味がことなり、無料配布されることが多いのがエアドロップの特徴と言えます。
エアドロップ時には大きく分けて2つの対応があると言われています。
一つがトークンのリリースが発表されるタイミングで、時間や日付があらかじめ決められ、対象トークンのコミュニティー内でバズを生成する様に設計したうえでエアドロップが実施されます。
もう一つは事前告知なしで実施されるエアドロップで、ウォレットアドレスの選択や、トークンがどこから来たかなどの内容をユーザーに知らせることなく、ランダムにエアドロップし、予期せぬ配布にユーザーは驚きや喜びをえられる、まさに空中投下、棚からぼたもちです。
エアドロップはどうやって知ることができるのか?
仮想通貨がインターネット環境から切り離せない環境下にある特性から、さまざまな情報はインターネット上で得られます。
また、多くのプロジェクトが公式サイトを持っているほか、コミュニティや開発者らが運営しているテレグラム(Telegram)やミディアム(Medium)などのブログや、Twitter、Facebookと言ったSNSなど、情報発信チャネルを持っていますので、これらから情報を得ます。
昨年のはじめに、金融サービス業界技術プラットフォームであるハイドロゲン(Hydrogen/通貨コード:HYDRO)がエアドロップを実施し、総計20億以上のトークンを配布して大きな反響と注目を集めました。
無料でトークンが入手できるとしてエアドロップの人気や注目度は年々高まっており、コミュニティの構築策としての有効性については懸念の声も上がってきています。
一部のエアドロップ反対派は、トークンを配布するための無差別的な特性がアクティブなコミュニティを育成するのにほとんど役に立たないと語っています。
また、多くのエアドロップを受けたユーザー側がトークンを保持したままであり、最初のバズが消えた後、ネットワークの維持と成長にほとんど手を加えないという結果も報告されています。
そのため、アメリカではこのような慣行に対し、納税義務とそれが所得かキャピタルゲインかという問題が現れており、これらを解決させるために“スマートエアドロップ”という新たなエアドロップが登場しています。
スマートエアドロップとは?
スマートエアドロップとは、特定ユーザーがターゲットになるよう設計されたエアドロップ方法で、各トークンのネットワークが望むユーザーのみを対象になるように設計されています。
そのため、スマートエアドロップでトークン配布を受けたいと望む場合、あらかじめプロジェクトがどんなユーザーを誘引したいかなど、リサーチする必要があるといえます。
現在アメリカの規制当局により、アメリカのプロジェクトがエアドロップを実施ることが困難になりつつありますが、やはり無料配布されるトークンを入手できるエアドロップは、まだまだ高い人気を維持しています。