2週間前に大幅な下落をみせた仮想通貨市場ですが、サポートラインと呼ばれる4,000ドルを切るのではないか?と多くの関係者が価格の動向を見守っていましたが、数日で価格は回復し、安堵のため息をついたユーザーも多かったことと思われます。が、しかしここへきて再びビットコイン価格が急落し、止まらない下落スパイラルに市場は再び大混乱に陥っています。
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ビットコイン価格が再び暴落!
※画像引用元:CoinMarketCap
2週間前に突然暴落したビットコインですが、数日で緩やかな回復を見せ、多くのユーザーや関係者を安心させました。
しかし、ここへきて再びビットコイン価格が暴落し、12月9日の日本時間6時の価格で1BTC=3,356.45ドル(日本円で378,383円)、ついには3,000ドルを切るのではないかという勢いを見せています。
※11月25日の当サイト記事『いつまで続く仮想通貨の下落!ビットコインがついに4,000ドルを下回る!』もあわせてご覧ください。
一昨日、仮想通貨市場が一気に冷え込み、市場全体の時価総額が1,230億ドルから1,070億ドルへ、一気に1,080億ドル消失したことが分かりました。
昨年年明けより旧属に価格を上昇させた市場ですが、現在の時価総額は昨年5月以来となり、莫大な利益が消失しました。
市場全体の下落要因は?
現在、3,000ドル前半で取引されているビットコインですが、さらなる下落も予想されており、市場関係者の中には過去1カ月間の売り切れの強さの反発もあり、下落はやむを得ないとしながらも、3,000ドルを切った2,900ドルまで下落するのではないかと指摘しています。
今回の立て続く過疎王通貨の下落について、ここ1カ月は主要通貨の勢いが回復せず、大口ユーザーが売りに走っており、その結果仮想通貨市場の大幅な下落につながったと言われています。
ただし、軒並み大幅な下落をみせるなか、仮想通貨の元祖と言われるビットコインだけが時価総額85%以上の下落を回避でしています。
リップル(XRP)、イオス(EOS)、ステラ(XLM)、Bitcoin Cash(BCH)といった時価総額ランキング上位の他の仮想通貨は、いずれも過去最高の91%を下回り、特に下落が濱著なビットコインキャッシュは97%にまで下落をみせています。
大手メディアは仮想通貨の崩壊と報じる
現在の仮想通貨市場はこれまでで最も悪い状況下にあり、小さなネガティブ要因も敏感に反応している状況であり、大手通信社のBloombergでは“仮想通貨の崩壊”とまで報じています。
SEC(U.S. Securities and Exchange Commission)アメリカ証券取引委員会の発表により、ビットコインETF(上場信託)が年内にも行われるとの期待から一転、SECがETF承認の延期をしたことで大規模な売りが見られました。
アメリカ証券取引委員会は、来年2月27日までに、金融テクノロジー企業SolidX Partners Inc.と資産運用会社Van Eck Associates Corp.のETF案を承認するかどうかを決定する予定であると、12月6日に発表しています。
やはりビットコインキャッシュが関係しているのか?
専門家の中には、ここ最近続いている仮想通貨の下落要因はビットコインキャッシュにあると指摘している専門家も居ます。
そもそもはビットコインから分裂して誕生したのがビットコインキャッシュですが、そのビットコインキャッシュがハードフォークに際し、開発コミュニティの「コミュニティABC」と非コミュニティABCに分かれたことで騒動が浮上しました。
このビットコインキャッシュのみの騒動であれば、下落はビットコインキャッシュだけにとどまっていたのではないかと言われていますが、その騒動にビットコインの運営側を巻き込む形になったため、騒動が大型化し、今回の続く仮想通貨全体への下落へとつながっていったとその理由を述べています。
2018年は年明けより不正アクセスにより通貨流出が相次ぎ、いわば仮想通貨の受難の年として良くも悪くも注目されていましたが、今度は仮想通貨そのものの不透明さが注目され、より一層市場は厳しい冬を迎えています。
今回の騒動、当面ユーザーは静観するしかなさそうです。