ブロックチェーンゲームがコマーシャルでも流れるようになり、ゲーム好きな人だけでなく、ブロックチェーン技術に興味がある人も関心を持ったのではないでしょうか。イーサリアムのブロックチェーンを活用することで、ゲーム上の資産と現実社会との間につながりが生まれます。『ゲーム』が、娯楽や趣味の範囲を抜け出し、仮想通貨の世界を通して実生活と結びつきます。
ブロックチェーンゲームの魅力とは?
オリジナルのブロックチェーンゲームを開発しながら、イーサリアムのブロックチェーンについて学べるアプリのことを先日、紹介しました。
※当サイトの特集記事『ブロックチェーン技術の知識を技術をより深めるためのステップへ』もあわせてご覧ください。
イーサリアムはビットコインの次に知名度が高く、取引が多くされている仮想通貨ですが、ビットコインが開発された目的とは大きく異なる点があります。
ビットコインとの相違点がイーサリアムの特徴が活かされ、仮想通貨での資金調達を目的にしたICO(Initial Coin Offering)のプラットフォームとして活用されています。
同じようにイーサリアムの特徴が大きく活かされているのが、ブロックチェーンゲームです。
最近になり、ブロックチェーンを基軸にしたゲームも広く注目を集めるようになり、多くのゲーマーからもファンが急増しています。
ビットコインにはないイーサリアムの特徴
ほとんどのブロックチェーンゲームは、イーサリアムを母体にしています。
イーサリアムは仮想通貨としての知名度も高いのですが、イーサリアムはアプリケーションを開発するためのプラットフォームとして考案されました。
17歳の時にビットコインの考えに感銘を受けたヴィタリック・ブテリン(Vitalik Buterin)氏は、カナダのウォータールー大学入学を入学からわずか1年後に大学を中退し、ライターの仕事をしながら仮想通貨やブロックチェーン技術について学ぶ旅に出ます。誰もが気軽に使いこなせるアプリケーションの必要性を実感し、イーサリアムの開発をして世に送り出します。
その度で学んだことを生かし、イーサリアム最大の特徴とも言われるスマートコントラクト機能が組み込まれ、中央管理者なしに事前に結んだ契約や約束が守られる仕組みを作りあげます。
イーサリアムのブロックチェーンが世界中で活用されている理由に、スマートコントラクトがありますが、イーサリアムのブロックチェーンは誰でも活用できるため、新しいビジネスを開始するためにICOの基軸に多く使用されています。
その他にも、イーサリアムがすでに広く認知されているブロックチェーン技術であること、ウォレットが統一できること、取引速度が速いことなどが挙げられます。
ICOの基軸として使用される理由から、ゲームの基盤としてもイーサリアムのブロックチェーンが使われるようになり、今まで仮想通貨や投資とは関係のなかった人たちの間でもイーサリアムの有用性が浸透し始めています。
スマートフォンのゲームでは不可能なこと
イーサリアムのブロックチェーンは、取引や契約をする上でスマートコントラクトが大きなメリットですが、ゲームにブロックチェーンを取り入れると、どんなメリットが生まれるのか?疑問に感じる人もいるでしょう。
実は、通常のゲームとブロックチェーンを活用したゲーム間には、大きな違いがあります。
ブロックチェーンはゲームに使用される場合でも、特徴は変わりません。
仮想通貨の取引やICOを実施する時と同様に、中央で管理する団体が存在しませんので、特定の意図を持って運営元がゲームを操作することも、改ざんされることもありません。
従来のスマートフォンなどのゲームでは、ゲーム上のお金はゲームの中でしか活用できませんでしたが、ブロックチェーンゲームでは使用されるイーサがイーサとしてゲームの外で換金できます。
ゲームアプリでできなかったアイテムの売買も可能になり、ブロックチェーンゲームでは参加者が所有しているアイテムが財産となり、参加者同士で売買もできます。
「ブロックチェーンゲームでちょっとしたお小遣い稼ぎができる」と、感じられた人もいるでしょう。
ブロックチェーンゲームは仮想通貨を購入しなくても、マイニングに参加をしなくても、仮想通貨を増やせるもうひとつの方法と言えます。
次回の記事では、ブロックチェーンゲームにはどんな種類があるのかもう少し掘り下げて紹介します。
※当サイトでイーサリアムについて組んだ特集記事『イーサリアムとは?初心者にも簡単に分かりやすく解説します』
ヴィタリック・ブテリン氏について組んだ特集記事『仮想通貨に絶大な影響力を持つ人物 ヴィタリック ブテリン(Vitalik Buterin)氏』もあわせてご覧ください。