次世代ビットコインとの異名を持ち、さまざまな独自機能によって、誰でも知識や技術がなくてもトークンの発行やICOができるプラットホームとして大注目をあつめているWaves。このプラットホーム上で使用されるトークンなのがプラットホームと同じ名前を持つWavesです。
目次
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ウェーブス(Waves)とは?
※画像引用元:Waves
ウェーブス(Waves/通貨コード:WAVES)は企業および公共部門向けの分散型ブロックチェーン技術を搭載させて開発された多機能な独自トークン発行プラットホームとして高い関心が寄せられている人気仮想通貨です。
ウェーブスは高速取引や新規トークンの作成のしやすさでも注目を集めており、次世代ビットコインのキャッチコピーで登場した別銘柄の仮想通貨ネクスト(Nxt./通貨コード:NXT)がフォークして誕生しました。
2016年4月12日にICOが開始され、当時最も資金集めに成功した次世代通貨として注目をあつめ、集まった資金は日本円で約12億円にのぼるといわれています。
ウェーブスが注目されているポイントは
・独自トークンの発行が比較的容易である
・DEX(Decentralized Exchange=分散型取引所)の基軸通貨
・マイクロブロック技術による高速処理
以上3つの独自機能により、高い関心が寄せられています。
独自トークンの発行が比較的容易な通貨
ウェーブスの前身であるNxt.は独自トークンの発行ができる機能をもった仮想通貨で、そのNxt.からフォークして誕生したウェーブスもその機能を引き継いでおり、独自トークン発行にかかる手数料はわずか1WAVESのみで、本日付のレート(※CoinMarketCap調べ)から見ると手数料は261.41円で独自トークンが発行できます。
また、この機能を利用してICOが可能で、過去には日本でも事業展開を行っているバーガーキングが、ウェーブスから独自トークン“ワッパーコイン(※ロシア国内限定)”の発行を行っていました。
また、発行された独自トークンはDEXにて取引ができるため、発行してすぐに流動性を生み出すことも夢ではありません。
DEXの基軸通貨
DEX(Decentralized Exchange=分散型取引所)とは、管理者がおらず、ブロックチェーン技術によって取引や資産の管理が行われている仮想通貨取引所の事を言います。
※当サイトのDEXに関連する特集記事
「中央集権型と分散型取引所の特徴を分析!セキュリティと取引板で比較」
「中央集権型にはない将来性の高い分散型取引所のポテンシャルとは」もあわせてご覧ください。
DEXではあらかじめシステムに組み込まれて稼働させているため、資産管理や安全な取引ができると言われています。
ウェーブスはWaves Walletと呼ばれる専用ウォレットの開発も行っています。
この専用ウォレットには独自のDEXを統合させているため、取引の度に通貨をウォレット⇔取引所のやり取りをする必要がありません。
DEXではウェーブスの取扱い以外にもビットコインやイーサリアムなど、主要仮想通貨を取引できるほか、米ドルとユーロのフィアット取扱いもされています。(※詳しくは次項をご覧ください。)
独自トークン発行機能を使って発行したトークンは、DEXにて取り扱えるため、ユーザーが○△コインというトークンを発行した場合、○△コイン⇔米ドルや○△コイン⇔ビットコイン、○△コイン⇔イーサリアムといった取引ペアも可能です。
ウェーブスウォレット(Waves Wallet)とは
※画像引用元:Waves Wallet
ウェーブスウォレットはWindowsやMac OS、Linux、iOS、およびAndroidデバイスが使用できるマルチプラットホームで米ドルとユーロ、トルコリラが利用できます。
取扱いができる仮想通貨は
・ビットコイン(Bitcoin/BTC)
・イーサリアム(Ethereum/ETH)
・ライトコイン(Litecoin/LTC)
・ジーキャッシュ(Zcash/ZEC)
・ビットコインキャッシュ(BitcoinCash/BCH)
・ビットコインSV(BitcoinSV/BSV)
・ダッシュ(Dash/DASH)
・モネロ(Monero/XMR)
の8種類の仮想通貨取扱いのほか、ウェーブスプラットホーム上で作成されたトークンのウォレットも取り扱えます。
シーリング機能によってウォレット内に保管しているウェーブスの貸し出しが可能で、貸したウェーブスは利息(配当が利息にあたります)付きで返却されます。
これまでウェーブスプラットホームで作成されたトークンは2万種類を軽く超えていると言われるほど作成されており、規模の大小にかかわらずさまざまなICOが実施されています。
アプリはiOSとAndroidのモバイル用アプリと、パソコン用にいずれかからダウンロードして利用します。
マイクロブロック技術による高速処理
WavesNGプロトコルはブロックチェーンの高速性とスループットを容易にしており、LPoS(Leased Proof of Stake)と呼ばれる独自マイニングアルゴリズムを採用しています。
LPoSはPoSに非常に似ていますが、マイニング報酬を受けるためにはウェーブスを10,000以上保有しているmasterノードへ貸し付けなければなりません。
この貸し付けに際し、先にも少し触れましたが、貸し付けの規模に合わせた利息(配当)を受け取れます。
また、Waves NGと呼ばれるアルゴリズムを採用したことで、秒/100トランザクションの高速処理送金が可能です。