ビットコインがハードフォークして誕生した3番目の仮想通貨であるビットコインダイヤモンドは、ビットコインの抱える問題を解消するべく開発され、誕生しています。ここではそんなビットコインダイヤモンドについて初心者ユーザーにも分かりやすく解説します。
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ビットコインダイヤモンド(Bitcoin Diamond)とは
※画像引用元:ビットコインダイヤモンド
ビットコインダイヤモンド(Bitcoin Diamond /通貨コード:BCD)は、2017年11月24日に実施されたビットコインのハードフォークによって分裂し、誕生した仮想通貨です。
※画像引用元:CoinMarketCap
本日付のCoinMarketCap時価総額ランキングで37位にランク入りしています。
先ほどビットコインのハードフォークで誕生した3番目のコインであることに触れましたが、2017年はビットコインにとってハードフォークが続いた年で、最初のハードフォークが同年8月1日に送金問題の解決を目的にビットコインキャッシュ(BitcoinCash/通貨コード:BCH)が誕生しました。
次に実施された2度目のハードフォークは、ビットコインキャッシュ誕生から約3カ月後の10月24日に、マイニングの中央集権化の解決を目的にビットコインゴールド(BitcoinGold/通貨コード:BTG)が誕生しました。
そしてビットコインキャッシュのハードフォークから1カ月後に3度目となるハードフォークを実施して誕生したのがビットコインダイヤモンドでした。
価格高騰と同時に急騰した手数料の高さや、マイニングへの敷居の高さなど、ビットコインが抱える問題の解消を目的として誕生しています。
ビットコインダイヤモンドの特徴
ビットコインダイヤモンドは、ビットコインが抱えるいくつかの問題に焦点を充て、問題を解決するべく開発されており、発行枚数は他のビットコインと比べて発行枚数が10倍の21,000万枚で、ハードフォーク時に付与されたコインも10倍の10BTCでした。
スケーラビリティ問題の解消へ
ビットコインは取引量が増えるに従い、スケーラビリティ問題が取りざたされ、問題視されていましたが、ビットコインダイヤモンドではブロックサイズをビットコインの8MBから32MBへと4倍大きくしました。
発行枚数を10倍にすることと、ブロックサイズを大きくしたことで送金処理が早くなり、手数料も安く抑える事に成功しています。
ビットコインダイヤモンド開発チームでは、将来的に取引が増加し、スケーラビリティ問題が浮上した際に対応できるよう、(※1)シャーディング(Shading)で対応する策などを検討していると言われています。
(※1) シャーディング(Shading)とは、スケーラビリティ問題の解決策の一つと言われており、トランザクションの検証作業を異なるノードをランダムに分け、トランザクションの処理複数のグループが同時進行で処理をしていくことでスケーラビリティ問題の解決へと導く技術をいいます。
SegWitも実装済み
SegWitに対応したビットコインダイヤモンドは、トランザクション処理能力をビットコインと比べ、10倍の秒/100トランザクション処理を可能にしています。
SegWitとは、Segregated Witness(=分離された証人)から来た新略語で、トランザクションID算出対象からトランザクションに対する署名を削除し、独立下署名領域(Witness)を用いて署名します。
SegWitに対応することで、1ブロックに収められるトランザクションが多くなり、署名に加工がされている場合でもトランザクションIDの変化はなくなるため、トランザクション属性を防止します。
また、ブロック容量に関する制限の緩和も可能で、Block weight(ブロックの重さ)を導入することで4MBまでに制限をかけられます。
ビットコインダイヤモンドでは、SegWitを利用した場合、利用しなかった場合のブロックと比べると65%もへ減り、先ほど述べた様に秒/100トランザクション処理を可能にします。
※参考サイト:
ビットコインダイヤモンド公式サイト
ホワイトペーパー
公式ブログ