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ディークレッド(Decred)とは?仕組みや特徴を初心者向けに分りやすく解説

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仮想通貨は多くが非中央主権と名乗りながらも、運営側に何らかの影響を受けているケースが少なくありません。今回ここで解説するディークレッド(Decred)は、自律分散型で運営されるコミュニティによって、ユーザーの望む方向へと進んでいるトークンです。

 

 

 

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ディークレッド(Decred)とは

 


※動画引用元:Decred 「What is Decred? An Introduction
※動画は全編英語にて放映されますが、画面右下に表示されている「字幕」アイコンをクリックした後、「設定」をクリックし、表示されている中から「字幕」⇒「自動翻訳」⇒「日本語」野順に設定することで、大まかな日本語訳が表示されます。

 

ディークレッド(Decred/通貨コード:DCR)は、2016年2月8日にリリースされ、CoinMarketCap時価総額ランキングで、時価総額24,197,834,626円、1DCR=2,243.28円で37位(2020年2月17日16時時点)に入っています。

 

自律的な非中央集権体制を形成する事を目標とするDecredは、コミュニティを基本軸として、誰でもいつでもDecredに加わり、ガバナンスに参加してコインの保有者が運営方針を決めるべきだという理念を持って誕生したトークンです。

 

Decredが誕生するきっかけとなったのは、2013の初期のビットコイン開発者でありDecred創設者が、ビットコインのガバナンスに関する課題からヒントを得たと言われています。
当時、ビットコインは、スケーラビリティー問題に関連し、ブロックチェーンのブロックサイズを1MBのまま続行させるか、ブロックサイトを引き上げるかで議論されていました。

ブロックサイズの引き上げは、資金力の大きなマイナーを中心に支持されており、コア開発者らは引き上げに対して慎重な意見を有しており、否定寄りの人材が多く存在していました。
この議論の結末は、ブロックが分岐するハードフォークによって既存のブロックサイズを続行下ビットコインと、ブロックサイズを引き上げたビットコインキャッシュに別れました。

 

この結果に対して、ディークレッド創設者は大きな不満を抱えており、その理由が民主的ではなかった事に起因したことから、これをきっかけに、ビットコインで実現できなかった民主的な意見が生かされるトークンDecredが誕生しました。

 

 

ディークレッド(Decred)の特徴

 

 

 

Decredでは、民主的で円滑な運営を持続させるためにいくつかの特徴的なシステムが投入されています。

ハイブリット型コンセンサスアルゴリズム
アトミックトレード
自律分散型で運営されるコミュニティ

これら3つの特徴がDecredの運営を支えています。

 

 

ハイブリット型コンセンサスアルゴリズム

 

 

ビットコインの誕生によって、以降誕生した仮想通貨やトークンの中にはビットコインと同じPoW(Proof of Work)を採用するケースが目立っていましたが、その弱点を解決するべくさまざまな開発者たちが新しコンセンサスアルゴリズムを誕生させ、PoS(Proof of Stake)など、いくつかのタイプがさまざまな仮想通貨やトークンで投入される様になりました。

現在の仮想通貨は開発者によってどのような仕組みを持ち、どのような役割を持たすか異なっていることから、DecredではPoW(Proof of Work)+ PoS(Proof of Stake)のハイブリッド型コンセンサスアルゴリズムを採用しています。

 

このハイブリット型コンセンサスアルゴリズムを採用した背景には、どちらか一方を採用した場合、何らかの問題が生じた際に分裂する恐れを招くことも十分に考えられるため、安定したシステムが持続できるように投入されています。

コンセンサスアルゴリズムはトランザクションの承認や確認の方法であり、取引の検証にはビットコインと同じPoWが使われています。

しかしこのPoWには大きな課題がのしかかっており、マイニングで最も早くかつ正確に取引の検証を実行した者に対して新規発行された通貨が報酬として支払われます。
ここで課題となっているのが、加熱するマイニング競争で、資金力のあるマイナーはより大きな計算力を有するマシンを投入できるのに対し、中小規模のマイナーは次第にマイニング競争へ参加できなくなってしまいます。

 

そこでDecredは、マイニングによって得られる報酬を60%に抑え、残りの中から30%はPoS方式の有権者へ、最後の10%は開発・運営側と付与される仕組みを構築しました。

PoWがマイニング作業を行うのに対し、ここで気になるのがPoS方式の有権者はどのような事を行っているのかです。
PoS方式の有権者は、マイナーの質を管理しているほか、マイニングエネルギーを減らす役割などを担っており、これらはネットワークを保護するために活躍しています。

 

 

アトミックトレード

 

 

Decredはアトミックトレードも実施しています。

※当サイトのアトミックスワップに関する特集記事「いまさらだれにも聞けないアトミックスワップとは?入門者向に解説1」、「いまさらだれにも聞けないアトミックスワップとは?入門者向に解説2」、「いまさらだれにも聞けないアトミックスワップとは?入門者向に解説3」もあわせてご覧ください。

このアトミックトレードとは、アトミックスワップとも呼ばれており仮想通貨取引所を介さず、特定の仮想通貨同士を交換できる機能の事を言います。

具体的には、Decredでアトミックトレードができるように開発を進め、これまでに
・ビットコイン(Bitcoin/通貨コード:BTC)
・ライトコイン(Litecoin/通貨コード:LITE)
・ヴァートコイン(Vertcoin/通貨コード:VTC)
・ディークレッド(Decred /通貨コード:DCR)
がアトミックトレードに成功しています。

 

しかし、アトミックトレードには問題点も指摘されており、個人同士が秘密裏に仮想通貨交換を実行できることから、取引相手が悪意を持っていた場合、最悪のケースでは通貨を持ち逃げされる恐れがあると指摘されています。

そこでDecredは、スマートコントラクト機能を投入し、電子署名によってこれらの問題点を解決させています。

 

 

自律分散型で運営されるコミュニティ

 

 

Decredでは、健全な運営を実行させるために“自律分散型”によって運営されているコミュニティが活発な活動を続けています。

 

Politeiaと呼ばれているガバナンスプラットフォームを有しており、ディークレッドを利用するユーザーや仮想通貨ユーザーは、新規プロジェクトや開発方針について、提案、協議、投票の権利が与えられています。

誕生のきっかけに創設者が民主的ではなかったビットコインの方針決定について、問題意識を持っていたことで自立分散型のコミュニティが誕生し、それによって支えられているのがDecredの大きな特徴でありメリットだと言えるでしょう。

 

 

ディークレッド(Decred)のメリット・デメリット

 

 

Decredのデメリットと言う点で見てみると、“民主的で自律分散的”だからこその問題があり、開発方針やロードマップが流動的になってしまう懸念があります。

 

コミュニティを中心にしてニーズや提案にあわせて開発が進められることから、コミュニティの成熟度によっては方針に行き詰まる可能性があると指摘されています。

一方のメリットは、特徴の項でも解説したように、自立分散型のコミュニティを有しており、そこを軸として運営している事にあると言えます。

また、非中央集権型でDecredが運営されていることから、権力や資金力のある者の意思に左右されることなく、ユーザーを中心に自分たちで資金が調達でき、運営や開発がすすめられており、民主的な運営は今の仮想通貨ユーザが最も望んでいる方針と言えるでしょう。

デメリットと言う点で見てみると、“民主的で自律分散的”だからこその問題があり、開発方針やロードマップが流動的になってしまう懸念があります。

コミュニティを中心にしてニーズや提案にあわせて開発が進められることから、コミュニティの成熟度によっては方針に行き詰まる可能性があると指摘されています。

 

 

ディークレッド(Decred)の将来性

 

 

Decredの公式サイトにも記載されていますが、Decredは今後追加される機能として、未来を見据えた長期的な目線でコミュニティ内で議論が繰り返し実施されています。

 

現在、プライバシーに関する新たなシステムの投入が予定されており、シンプルで順応性があり、創造的であることを条件に、リング署名、zk-SNARK、またはMimblewimbleなどのプライバシー重視のプロジェクトによって確立されたルートをとるのではなく、Mixnetアプローチを採用することを決定しています。

今後、何らかの問題によって中央集権的運営の仮想通貨が、ガバナンスを由来とする問題に直面した場合、Decredが脚光を浴びるのではないかと言えます。

 

また、Decredのコミュニティがより活発化することで、盛り上がり、外部からの注目度も必然的に上がっていくと言え、将来的に有望なトークンと言えるでしょう。



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