仮想通貨については開発時に各通貨がさまざまな特徴を持つよう、開発陣達の苦労が組み込まれています。本日の特集記事前半戦でAeternity(エターニティ)についての概要と特徴を2点解説しましたが、後半戦も引き続き特徴などを解説します。
前半戦の「Aeternity(エターニティ)とは?仕組みなど初心者にも分かりやすく解説」もあわせてご覧ください。
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分散型オラクル(Oracles)
※画像引用元:Aeternity
仮想通貨初心者ユーザーの皆さんにとって、分散型オラクルと聞いてもなんのことか分からないという方が多いのではないでしょうか。
まず、分散型オラクルですが、元は“オラクルシステム”と言い、外部情報をブロックチェーン上にデータや情報を持って来る際に使用されるもので、スマートコントラクトの実行に使用されます。
例えば、「明後日、雨が降れば体育祭は中止され、イーサリアムを使った屋台が開催される」という場合で考えてみましょう。
現実の世界というと少し大げさに聞こえますが、私たちが生活している現実空間で“明後日雨が降る”のかどうかはAeternityブロックチェーンには記録されておらず、開発された時点では予測ができません。
そこではネットワーク上の全員からパブリックデータを収集する方法を取りました。
これによって情報を外部からAeternityネットワーク上へデータを持っていくだけでなく、どのソースのデータを用いればよいか、データの正確性も判断でき、情報の問題対策にも用いているため、自動契約後も変かする状況に対応できるように自動化させることが可能になっています。
“分散型”オラクルと言われる事からも分かるように、オラクルシステムには“分散型”だけではなく、“集中型”も有ります。
分散型には改変できないパブリックデータがブロックチェーンに提供されているため、データを利用してスマートコントラクトを進めることが可能です。
Aeternity のユニークなガバナンス
※画像引用元:Aeternity
Aeternityでは、情報集約に予測市場を利用することが科学的に証明されていることから、オンチェーンの予測市場がネットワークで入手できる情報について、0から1つの数字として表現されています。
この数字を利用し、どのバージョンのブロックチェーンをマインすべきかをマイナーへ知らせます。
これらはガバナンスメカニズムと呼ばれており、オラクルの正確さの確認にも使用されているシステムで、他にもAeternityの運営に関与するアップグレードなどについて、投票によって可否を決定しています。
Aeternity のメリットとデメリット
Aeternityのメリットは、自分が普段使用しているスマートフォンからもマイニングができる点で、開発時にもスマートフォンなどの端末利用を見据えた開発が行われています。
また、イーサリアムベースのアルトコインとして知られるAeternityですが、イーサリアムの問題点を解消させる独自システムを搭載させており、分散型オラクルやState Channel(ステートチャネル)など、独自開発された機能を搭載させる事によって、スマートコントラクト高速化を実現させています。
一方のデメリットという視点でAeternityを見ると、スマートフォンなどの端末でも気軽にマイニングができるように開発されている点でメリットと言えます。
しかし、端末の紛失などの恐れや小さな画面からのマイニングという視点で考えると、わざわざスマートフォンを使ってマデマイニングへ参入するものなのか?という点でユーザーらがどのように捉えるのかが未知数であること。
そしてAeternityそのものの普及率・認知度がまだまだ低く、アルトコインの伸び悩みなどでどのような影響を与えるか不透明な点がデメリットといえるのかもしれません。
Aeternity の将来性について
何度かふれていますが、Aeternityはイーサリアムをベースに開発された仮想通貨であることから、イーサリアム利用者が急増した際、問題が浮上すると言われているスケーラビリティ問題に対応したAeternityに注目が集まる可能性もあります。
また、スマートフォンからのマイニングの方法が公式ブログ「æternity TestNet: Installation and Mining(インストールとマイニング)」で詳細を掲載しています。
スマートフォンマイニングの需要が高まることで、Aeternityの需要も高まるとみられることから、将来性の十分ある通貨の一つと言えそうです。
※参考サイト
Aeternity公式サイト
ホワイトペーパー