仮想通貨には、仮想通貨と呼ばれるほかにも暗号通貨、アルトコイン、草コインなどさまざまな呼び方があり、仮想通貨と言えばビットコインで、それ以外をアルトコイン、そしてアルトコインいがにの通貨を草コインとおおむね分かれているようです。
本日は草コインからアルトコインに浮上しようとしている通貨の一つであるヴィチェーン(VeChain)について、歴史や仕組みなどを初心者ユーザーの皆さんにも簡単に分かりやすく解説していきたいと思います。
ヴィチェーン(VeChain/通貨コード:VEN)とは?ヴィチェーンの歴史について
ヴィチェーン(VeChain)は、昨日解説したファクトム(Factom)と同じように、ブロックチェーンが改ざんできないという特性を持っている事を利用し、本物か偽物かを判断するプラットホームを作り上げました。
例えばネット通販などで商品を写真や画像で見るだけで購入判断を行うショッピングをする際、その商品が本物か偽物なのかを判断するのは、賞品が到着してからでなければできません。
そこでヴィチェーンはそれらを判断するために、商品追跡を行うプラットホームを作りました。
2017年8月15日に公開され、中国企業上BitSEによって運営・管理・発行がされています。
この企業は元Louis VuittonのCEO(最高経営責任者)であった陸 揚氏がCOO(最高執行責任者)となっています。
中国をはじめ、アジア地域には高級ブランドのコピー商品が大量に出回っており、中には本物と区別できないほど精巧に作られた物も存在しています。
偽物と見分けがつかず安いからと好んで購入してしまう人も多く、本物と見分けがつかない偽物を購入してしまい、騙されることが後を絶たない今、ブランドでは大きな被害を受けています。
そこでヴィチェーンは、商品にNFCチップと呼ばれるチップを埋め込み、ブロックチェーンシステムと結びつけることで商品を追跡可能にしています。
このNFCチップは、商品の追跡だけではなく、ブランド商品に込められているブランドの思いや生産者の思い、ブランド誕生の物語などを受け取ることが可能で、これによってブランドは自社ブランドのPRと共に、ブランド力アップにもつながっています。
このシステムは今後広がって来るのではないかと述べる専門家も出てきました。
ヴィチェーンの仕組み
ヴィチェーンではブロックチェーン技術と、自社開発されたチップを組み合わせて商品の追跡ができるようになっています。
自社開発されたチップにはNFCチップ、RFIDトラッカー、QRコードなどの異なるIoT製品に装着させることができます。
ヴィチェーンの上限発行枚数は873,378,637(枚)VEN、取引認証システムはPoA(Proof of Authority)となっています。
なお、今年2月下旬にリブランディングが実施され、通貨名がヴィチェーン(VeChain)から、ヴィチェーン(VeChain Thor)に変更になったほか、プラットホームで使用される通貨がVeChain Toke(VET)とThor Power(THOR)の2つになった事です。
VeChain Toke(VET)は企業間支払いに使われるもので、保有通貨量によって優先順位が高くなっていく仕組みになっています。
そしてもう一方のhor Power(THOR)はVeChainに投資したい個人用向けの通貨で、VETを保有するかマスターノードを立てると入手できる通貨です。
※以前ご紹介したNEOでいうと、NeoGasに似ています。
引用元::vechain Q&Aより
現在公表されているロードマップは今年4月のロードマップまでで、以降の者については未発表となっています。
ヴィチェーンのメリットとデメリット
ヴィチェーンのメリットとして挙げられるのはやはりNFCチップを埋め込むことで本物の商品を見分けられることができると同時に、その商品が本物であると証明されることにあります。
ユーザーはスマホを使用してチップをスキャンするだけでどこの誰がどのような思いや目的でその商品を作ったかが分かるようになっており、どんな経路をたどって自分の元に届けられたかを知ることが可能になることです。
これは消費者側だけのメリットではなく、製造・販売側としてもどんな経路介して流通しているのかなどが分かるので、販路の拡大などに活用できます。
デメリットとして考えられるのは、中国発のため、国の統制が厳しく、何らかの規制を受ける事も十分に考えられる点にあります。