日本で最も注目されているプロジェクトと言われるQURAS(キュラス)ついて、前半戦では概要と特徴を初心者ユーザーにも分かりやすく解説しました。後半戦では、もう少し掘り下げてキュラスについて解説します。
目次
- 1 キュラスの歴史と今後について
- 2 キュラスの特徴
- 2.1 プライバシー2.0
- 2.2 手数料の分配
- 2.3 ノードフレンドリー
- 2.4 GASの請求
- 2.5 さまざまなオプション
- 2.6 QURAS DApps
- 3 Bithumb Globaから晴れて上場
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キュラスの歴史と今後について
※画像引用元:QURAS
キュラスコイン(QURAS/通貨コード:XQC、※以下、キュラスと表記)は2017年第1四半期よりプロジェクトが始動されています。
2019年10月時点で掲載されているロードマップについては以下の通りです。
2017年第1四半期 | コンセプト作成とDApps開発開始 |
2017年第2四半期 | 最適なブロックチェーン設計とプライバシー技術の開発の技術開発開始 |
2017年第3四半期 | ブロックチェーンとスマートコントラクトの開発開始 |
2018年第1四半期 | ブロックチェーンとスマートコントラクト開発完了 ブロックチェーンエンジンでゼロ知識証明の実装を開始 |
2018年第2四半期 | Windows、Mac、WebやiOS向けのウォレット開発開始 |
2018年第3四半期 | QURAS DApps向けの分散型ウォレットの開発開始 QURAS DApps向けの分散型ウォレットの開発開始 ブロックエクスプローラの開発開始 |
2018年第4四半期 | ブロックチェーンエンジン内のリング署名の実装 ブロックチェーンエンジンにてゼロ知識証明の実装を完了 |
2019年第1四半期 | トークンマネージャーへの取引手数料分配システムの開発を開始 スマートコントラクト取引にてゼロ知識証明の実装を完了 Mac、Windows、Web向けのウォレットのテストローンチ ブロックエクスプローラのテストローンチ リング署名をブロックチェーンエンジンへ実装開始 QURASブロックチェーンのテストローンチ ホワイトペーパー更新 |
2019年第2四半期 | プロジェクトの事業開発部門を設立 |
2019年第3四半期 | リングチェーンのブロックチェーンエンジンへの実装完了 ティッカーと基本単位を決定 ブロックチェーンエンジンへリング署名を実装完了 XQSとXQGの取引料金システムを完了 スマートコントラクト取引へのリング署名の実装(2019年3Q内に完了予定) 調整可能なスマートコントラクト取引手数料システムを完了 |
2019年第4四半期 | 調整可能なスマートコントラクト手数料機能の完成 トークン手数料の分配を完了 ブロックチェーンエンジン、スマートコントラクト、ウォレット、ブロックエクスプローラのコード監査を開始 |
※引用元:QURAS
キュラスの特徴
前半戦の解説でも触れましたが、キュラスでは、これまでになかった取り組みと、独自の開発力によって不可能を可能にした年て高い関心が日本だけでなく、世界からも注目されています。
これまで、各国の主要な経済及び仮想通貨関連メディアでもすでにいくつも取り上げられています。
プライバシー2.0
※画像引用元:QURAS
現代の社会生活において、プライバシー保護とセキュリティは切っても切り離せない関係であり、ブロックチェーンを社会的に実装させるためには最重要課題といえます。
そこでQURASはさまざまなプライバシー保護技術を実装させ、ゼロ知識証明やリング署名といった実績のある暗号化技術を採用し、スマートコントラクトによって提供されるXQC、XQG、トークンの資産移動およびその他のスマートコントラクト機能に対してプライバシーを提供しています。
XQC(キュラスコイン)
キュラスプロジェクトで発行されているトークンで、上限発行枚数888,888,888XQC(枚)、匿名送金が可能です。
このXQC保有すると約18秒毎にXQGをステーキング(※Staking=仮想通貨をウォレットに保管すると報酬がもらえる独自の制度)が可能です。
XQG(キュラスガス)
XQCを保有することで約18秒毎に付与されるガストークンで、XQCと同じく上限発行枚数888,888,888ZQG(枚)、匿名送金が可能です。
キュラスのスマートコントラクトの実行時に消費されるガスコインです。
手数料の分配
※画像引用元:QURAS
キュラスはスマートコントラクト取引手数料としてXQGが必要です。
ブロックチェーン企業とプロジェクトによって発行されたトークンスマートコントラクトに関連する取引が発生すると、この取引の特定の部分は、プロジェクトオペレーター(別名トークンマネージャー)へ支払われます。
つまり、DApps取引が多く発生するほどプロジェクトの収入は増え、プロジェクトの継続性も向上する仕組みを構築しています。
ノードフレンドリー
※画像引用元:QURAS
取引処理ノードは、キュラスブロックチェーンの拡張性を向上させる上で重要な役割を果たしています。
ノードはXQCやXQGを送金する際に送金手数料を獲得し、同時にトークンやスマートコントラクト取引で送金手数料も獲得できます。
そしてキュラスブロックチェーンの使用者は、XQC、XQGやトークンを送金する際に、一定の範囲内で料金を選択でき、料金が高く設定されたトランザクションを優先的にノードは処理して行きます。
現在のトランザクション処理速度は1000tpsで、ノードは100Mbps以上の回線に接続することで最適なノード環境を設定できます。
GASの請求
※画像引用元:QURAS
ユーザーは、キュラスウォレットでXQCを保持するこで、約18秒ごとにXQGを獲得できます。
生成されるXQGの量は200万個のキュラスブロックチェーンブロック生成ごとに減少していくため、初期段階からXQCを保持するユーザーは有利で、全てのブロックチェーン参加者が利益を共有できるように設計されています。
さまざまなオプション
※画像引用元:QURAS
キュラスエコシステムの参加者にはさまざまなオプションが与えられています。
ユーザーとプロジェクトはトランザクション(取引)の匿名・非匿名を選択することができるほか、プロジェクトは手数料を設定して取引手数料の分配システムで高い手数料を徴収したり、ユーザーがDAppを使用することを奨励するために手数料を低く設定したりすることができます。
QURAS DApps
※画像引用元:QURAS
現在開発中であるQuras DAppは、キュラスプロトコルのユースケースモデルおよびプロモーションとして機能することが公表されています。
このDAppアプリケーションを通して他のオンラインユーザーと知り合ったり、対話することができるほか、メッセンジャーを介して仮想通貨の送金ができるようになると述べています。
Bithumb Globaから晴れて上場
※画像引用元:Bithumb Global
キュラスは、2017年からプロジェクトが始動し、さまざまな開発を進めており、当初はIDCMからIEO(Initial Exchange Offering=取引所を介したトークン先行販売)にて上場されると発表されていました。
しかし、その後ビットコイン価格の低迷を理由に、一転して上場が延期。
その後、今月上旬に上場先をIDCMからBithumb Globalへ変更したほか、IEOではなくICO (Initial Coin Offering=新規仮想通貨公開)として今月3日に上場されています。