日本でも多くの人が注目していると言われているバイナンスコインですが、ユーティリティトークンであり有価証券であるとの見方と、そうではないという見方に分かれ、法的にあいまいと言われています。そこで本日はバイナンスコインがどの様な位置づけであるとの見方をされているのかについて迫ってみました。
バイナンスコインは有価証券なのか?
※画像引用元:Binance
海外の仮想通貨専門化によると、今年10月に上場した人気トークンであるバイナンスコイン(Binance Coin/通貨コードBNB)がユーティリティトークンであり、有価証券であるという見解を示しました。
バイナンスコインは、eToroプラットホームへ上場されると同時に、ビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨の代名詞と呼ばれる人気仮想通貨と同じように取引が可能になり、日本でも保有しているユーザーが多いと言われています。
先日eToroアナリストチームにより、バイナンスコインの詳細なレポートとデジタル資産としての将来的な見通しに対する見解発表されました。
バイナンスコインはICOによって大成功を収めた後に上場されましたが、ICO参加者や保有ユーザーの間で今後価値が上がるのではないかとの期待を込めて、有価証券にあたるのかどうかの疑問が多く寄せられていました。
これに答えるべく、eToroアナリストチームが検証した結果、
バイナンスコインはユーティリティートークンであり、有価証券であると部類されました。
そのため、今後バイナンスコインは各国の法律によって判断は委ねられるべきであるとしています。
ユーティリティトークンであり有価証券との見解を示す
eToroアナリストチームが、ユーザーから多く寄せられたバイナンスコインは有価証券であるのか?との疑問に対して検証した結果、現在のところ、限定されたサービスを利用する際に利用する、いわば“クーポン”的な存在であり、ユーティリティトークンと位置付けるのが妥当だとしています。
それと同時に優香証券と同様に扱われるべきと捉えているとの見解を示しました。
これについてeToroアナリストのマティ・グリーンスパン(Mati Greenspan)氏は
バイナンスコインは、バイナンスへの独占的なアクセスを提供していないが、ユーザーへは取引手数料の引き下げなど、バイナンスユーザーへのメリットを与えています。
そういった意味ではユーティリティトークンであるといえます。
しかし、バイナンスコインの価値そのものについてはバイナンス社のパフォーマンスと強く結びついているため、“資産”としてみなすこともできるため、有価証券として分類される可能性がある
と述べています。
バイナンスがユーザーへ付与するメリット
先のeToroアナリストのマティ・グリーンスパン氏によると、バイナンスコインは2017年に最も成功したICOの一つであるとしたうえで、Binanceは創業者であるジャオ・チャンポン(趙長鵬、Changpeng Zhao)氏が主導となり、Binanceプラットホーム上でユーザーに対してさまざまな仮想通貨やトークンの取引を数多く計画しています。
彼は仮想通貨市場で最も影響を与える人物の一人であり、Binanceを介してバイナンスコインを取引した場合、ユーザーが支払う取引手数料の割引を適用するメリットを付与しています。
また、Binanceプラットホーム上にて、紹介ボーナスの付与や増額など、バイナンスコインをより多く流通させるためのインセンティブを用意し、より流通を活発化させることに尽力をつくしています。
世界最大クラスのBinanceで、バイナンスコインの流通を活発化させるために尽力を注ぐジャオ・チャンポン氏、両者の健全な間はまだまだバイナンスコインの需要も高いということなのでしょうか。
今後、日本やアメリカでバイナンスコインが有価証券として位置づけられるのか?ユーザーたちもしばらく注視することになりそうです。
参考サイト:Ethereum World New