ブロックチェーン

風力発電を利用したマイニングは民族間の未解決問題を解決できるか?

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前回の記事では、ヨーロッパに一番近いモロッコが歩んできた歴史とビットコインが全面禁止された背景などについてお伝えしました。本日の記事では、クリーンエネルギーを自給し他国へのエネルギー依存から脱却を目指しているモロッコと、大規模風力発電を活用したマイニング施設の建設計画をお伝えします。
※『仮想通貨禁止のモロッコはブロックチェーンとマイニングが活発化?

 

 

領土問題とクリーンエネルギーマイニング施設

 

 

食料や飲料水、そして必要なエネルギーは国内で自給することが、独立国として存在するためにはとても大切なことです。
特にモロッコのように大国が北に構え、国境を接している国がある場合、他国への依存は最小限に保ち、国内の自給率を高めることが国力を安定させることにつながります。

 

仮想通貨の全面禁止から1年が経ちますが、モロッコ国内では依然として仮想通貨は違法な取引として扱われています。
それでも、ブロックチェーン技術やマイニングに関しては積極的に活用され、海外の企業も誘致しながら、再生エネルギーを活用することでエネルギー輸入国からの脱却も視野に入れています。

完全な独立国であるためには、命の糧となるものを自給していくことが鍵となるため、長い歴史の中で大国との間で揺れ続けているモロッコにとって、エネルギー問題は国としての優先事項です

 

 

サハラ砂漠で計画されているクリーンで低コストのマイニング

 

 

ニューヨークを拠点にするブルックストーン・パートナーズ(Brookstone Partners)が、モロッコ国内にあるサハラ砂漠に風力発電所の建設を計画しています。
この事業を推進するためにソルナ(Soluna)社を立ち上げ、ICO(新たな仮想通貨を発行して事業資金を調達する手段)を開始しています。

ブルックストーン・パートナーズはクリーンエネルギーと低コストが両立する事業を目指し、今回のサハラ砂漠での新事業はテクノロジーと自然が共存する最善の方法で計画されています。

仮想通貨の取引に不可欠なマイニングは膨大な電力を消費することから、環境に対するマイナスイメージが先行するようになっています。
そのため、将来を見越した企業はアイスランドやカナダなどのクリーンエネルギーを求めてマイニング事業を移転し始めています。

ソルナ社の計画では、900メガワットの風力発電所とデータセンターの建設を目指し、最高経営責任者(CEO)を務めるジョン・ベルゼール(John Belizaire)氏は、世界最安クラスのクリーンエネルギーになると自信を示しています。

 

 

西サハラ砂漠に残る領土問題

 

 

風力発電所が計画されている西サハラ砂漠の土地はすでに、ブルックストーン・パートナーズが発電所建設の権利を所有しています。
大西洋を望む1400kmに渡る広大な土地は、強い風が吹く気候であるために十分な電力が供給できると期待されています。

 

その反面、風力発電はあくまでも自然環境に大きく左右されるため、持続して電力を供給することは難しいであろうとの意見もあります。
また、西サハラ砂漠には現在も解決していない領土問題があることからも、事業の遂行が懸念されています。

 

スペインとの密約やモロッコ側が独自に建設した2700kmに及ぶ砂の壁が存在している複雑な土地です。
風力発電所の建設予定地は、国際裁判でも取り上げられた土地で、西サハラ砂漠はモロッコの支配権はないとの判決が下されています。
モロッコ人が多く暮らす西サハラ砂漠地帯は国連には加盟していませんが、アフリカ連合(AU)には認められている独立国です。

 

マイニング事業と地球環境を考慮した場合には、クリーンエネルギーへのシフトは早急に進めたい案件です。
モロッコで進められている大規模風力発電所自体は仮想通貨関連業者だけではなく、地球上で暮らす多くの人にとって歓迎できる内容ですが、建設予定地が民族間問題の解決されていない土地であることが、不安要素を残します。

ブルックストーン・パートナーズが目指す事業が本来の意味で、テクノロジーの共生であるならば、どの立場で暮らす人たちにとっても納得のいく解決を見つけられるであろうと期待してやみません。



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