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ブロックチェーンがトレーサビリティを実証!偽装のない食卓の実現へ

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町をあげて有機農業の実践に取り組み続けてきた綾町の実績がブロックチェーン技術と結びつき、エシカルなつながりが生まれています。改ざんされにくい性質を持つブロックチェーンだからこそ、食の履歴にあたるトレーサビリティを証明する仕組みを築きあげました。食の安心を求める消費者と有機農業に取り組む町をブロックチェーン技術が、架け橋となり結びつけた実証実験の紹介をします。

 

 

宮崎県綾町の長年にわたる実績と新しい技術ブロックチェーンの融合

 

 

ブロックチェーン技術はすでに仮想通貨の根底を支える技術にとどまらず、さまざまな分野で活用され、今まで実現できなかったシステムを可能にしています。
そのひとつが、宮崎県で実施された有機野菜と消費者をつなげる新たな試みです。

ブロックチェーン技術により、私たちの命を支える食の安全が証明される手立てが確立しました。

産地偽装や偽装表示は、すでに珍しいことではなく生産者や流通業者、そして販売店での意識が低下し、購入する消費者も食品の履歴を調べる方法が少ないことから、不安に感じながらも日々の買い物をするしかない現状があります。
モノとインターネットがつながるIoT社会に備えマイクロソフト社が塩粒大のマイクロチップの開発を進めていますが、宮崎県で実施された食のトレーサビリティを証明するためのIoTセンサーは手のひらに収まる大きさです。

 

 

ブロックチェーン技術によりエシカル(倫理的)な買い物が可能に!

 

 

買い物をするときに価格やブランド、または口コミなどを参考にして購入することが多いかと思いますが、表示されている材料や工程に疑問を持ったことがある人もいるでしょう。
ブロックチェーン技術によって、商品の材料や育てられた環境、輸送中の状況など全てのアイデンティが証明され、エシカルを基準に購入できる選択が生まれました。

エシカルとは直訳すると倫理的です。
特売やコマーシャルなどに触発されて購入するのではなく、農産物や食品が生産、製造された過程を知り、倫理面や環境、健康への影響を配慮して購入をすることを指します。
ブロックチェーン技術が、エシカルを重視した食材を購入したいと希望する消費者やレストランなどのニーズに応えます。

海外から運ばれて来るのにもかかわらず格安な野菜や果物が店頭に並んでいれば、大切に育てられた国産の有機野菜がどれだけ栄養価に優れたりおいしくても、値段が高いという理由から購入されないことがあります。
有機農業は少量多品目で生産されることが多いために、広大な土地で繰り広げられる大規模農業の価格には太刀打ちできません。

綾町では農家の収入を上げるために、コスト削減ではなく農産物の品質の高さを証明することで売上の増加を試みました。
このときに重要な役割を果たしているのが、ブロックチェーン技術です。

綾町産の野菜を発送する際、ブロックチェーンの中でも参加者が限定される『プライベートチェーン』を活用し、良質な農作物を育てる生産者と安心できる食材を求めている消費者を結びつけることを目指しました。

農産物にバーコードをつけ、種の購入先から使用した肥料、畑の土壌、収穫日にいたるまで購入者がわかる仕組みを作りました。
消費者はスマートフォンの画面から、農産物が手元に届くまでの詳細をまるで物語を見るように確認できます。

 

 

ユネスコエコパークに認定された宮崎県綾町(あやちょう)

 

 

宮崎市の北西にある綾町は人口わずか7500人の小さな町ですが、ここ数年継続して人口が増え続けています。
移住者の数は年間300人ほどですが、町人の人口から見ると5%も増加しています。

町の8割が森林を占めることから自然が豊かな環境にあり、都会の暮らしにはない生活を求めて若い世代の移住が目立っていますが、綾町が移住者をひきつけている要因は自然環境だけではありません。
食の安全性や生態系の保護を目的に1988年に「自然生態系農業の推進に関する条例」を制定し、行政自らが農薬に頼らない有機的な農業を積極的に推進してきました。
綾町の取り組みは世界からも注目を集め、2012年にユネスコエコパークのメンバーに選ばれました。

※ユネスコエコパークについては文部科学省『生物圏保存地域(ユネスコエコパーク)について』をご覧ください。

そして町独自に厳しい基準を儲けて農産物の生産に取り組んできた綾町に将来性を見いだしたのが、電通国際情報サービス(本社:東京都港区、以下ISID)です。
ブロックチェーン技術を活用することで、食の安全性を重視する消費者のニーズと農家を結びつけることができるとISID社は見込み、綾町とのパートナーシップが始まります。

2018年5月に綾町で育てられた野菜が東京都内にあるレストランまで運ばれ、ブロックチェーン技術を活用したトレーサビリティ実証実験が無事に完了しました。

ブロックチェーン技術は仮想通貨の取引や売買で信用を生み出すだけではなく、日々の食べ物を購入する時にも、改ざんされないという性質から有機農産物の生産者と安心を求める消費者を結びつけることを成し遂げました。



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