ブロックチェーン

IBMと非中央集権型ブロックチェーン技術が輸送と物流の世界を変える?

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昨日の記事でブロックチェーン技術には、大きく分けて3種類のタイプがあるとお伝えしました(『ブロックチェーンに種類!パブリックとコンソーシアムの特徴を比較』)。自由参加型のパブリックチェーンではなく、特定の団体の中で限られた承認機関によって運営されるコンソーシアムチェーンが世界で注目を集めています。IT技術が進んだ後も、効率化が難しいと言われてきた輸送と物流業界にコンソーシアムチェーンが、大きな風穴を開けようとしています。

 

参加者限定のコンソーシアムチェーンが輸送と物流界に挑む?

 

 

仮想通貨を取引するとき中核をなすブロックチェーン技術は、ビットコインなどに使われるパブリックチェーン、特定のメンバーや企業の中で使われるコンソーシアムチェーンとプライベートチェーンに分けられます。

コンソーシアムチェーンとプライベートチェーンには、パブリックチェーンには存在しない中央管理者いることから、中央集権型のブロックチェーンと呼ばれることもあります。
法定通貨や銀行と、ブロックチェーンの源形とは相反しますが、限られた人や団体の中で運用されるコンソーシアムチェーンがさまざまな企業から注目を集めています。

多くの企業の中でも、IBMがブロックチェーン技術の特性である信頼をベースにして、輸送と物流を大きく変えようとしています。

 

手続きと経費が大幅に削減される輸送業

 

 

地元のスーパーや商店へ行っても、明らかに国産の品物ではなく、海を越えた海外から輸送された食べ物や生活品が当たり前のように販売されています。
私達が輸入品を購入する際も、遠い外国からどんな経路を辿り輸送されてきたのかを考える人はほとんどいないでしょう。

例えば、アボカドに焦点を当ててみると、海外の農園で取れたアボカドが日本のお店に届くまでに約30社が関わりを持ち、輸送コスト全体の約20%が紙媒体の手続きに使われています。

何度アボガトを同じ経路で輸送しても、同じように30社を仲介して、日本のお店に届けられます。

2018年8月にIBMとデンマークの海運業社Maersk社が共同でプラットフォームTradeLens構想を発表し、コンソーシアムチェーンを活用して輸送をデジタル化する計画を立ち上げました。
コンソーシアムチェーンを活用して農場から輸送業者、中間業者を結びつけると、大幅なコストダウンが可能になり輸送にかかる日数も短縮できます。

 

物流業界も激変!輸入品の追跡も数秒で完了

 

 

輸送と同じく物流業界でも、コンソーシアムチェーンが既存の物流のあり方を大きく変えようとしています。
IBMが米国でスーパーマケットをチェーン展開するWalmartと提携を結び、FOOD TRUSTを設立しました。

IBMは近年コンソーシアムチェーンの開発や運用に力を入れ、『インダストリー・ソリューションズ』事業開発を形にするために ブロックチェーンズ事業部を立ち上げて社内のブロックチェーン業務を取りまとめています。
すでに本格稼働しているプロジェクトが70種類以上、進行中のプランが500本以上もあります。

IBMはブロックチェーン技術を応用することで効率化を図り、無駄なコストの削減、透明性のある社会を目指して前進を続けています。
コンソーシアムチェーンが適切に稼働されれば、年間数十億ドルも削減できる事業があると予測を立てています。

WalmartとのFood Trustが機能すると、全ての商品の追跡が数秒で完了します。
現在は、店頭に並んでいるバナナを収穫した農場をたどるまでに6日以上かかっていたプロセスが、コンソーシアムチェーンによって劇的に効率化されました。

IBMが世界最小と言われる塩粒大のコンピューターの実用化を目指しています。
バーコードの代わりに商品に貼り付け、コンソーシアムチェーンと紐づけされると物流業界が一新されます。
参加者を限定することで有用性を増したブロックチェーン技術が広く活用され、私たちの近未来を大きく変えようとしています。



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