ブロックチェーン

ASICの台頭により懸念されるマイニングの中央集権化を阻むASIC耐性

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個人のマイナーがコツコツためた資金で高額なASICを購入しても、ビットコインのマイニングで成功することは、高嶺の花になりつつあります。世界規模の競争に参加をして巨大な企業と対等に処理能力を競い、勝利を獲得することがマイニングの成功です。一人勝ちが進むマイニング業界とASIC耐性という形で仮想通貨の理念を守る動きを、ASICのメリット・デメリットと併せて紹介します

 

 

マイニングの競争原理が巨大な勝者を生む

 

 

すでにマイニングは“ASICなしには成功しない”と言われるほど、マイニングに参加しているマイナーの演算能力は高まっています。
ビットコインのマイニングに関しては、CPUやGPUではとても太刀打ちできず、GPUの枚数を増やすとマシンの処理能力であるハッシュパワーは上がるものの、電気代が高騰する事態が発生します。

そしてGPUの増設が、マイニングの成功につながる保証はありません。

 

マイニングで成功するためにはASICが不可欠であることが、合言葉のように言われた時期もありましたが、マイニング専用のASICでさえも巨大な企業のマイニングファームを前にすると小さな存在と言えます。

 

 

ASICのマイナスポイント

 

 

マイニング専用のASICは膨大で単純な計算を瞬時にして解くために、開発された集積回路です
ASICは他の電化製品にも使用されていますが、マイニング用のASICはマイニングしかできません。
CPUやGPUとは比較にならないほど高い処理能力を持ち、1秒間に33兆回もハッシュ計算のできるASICもすでに発売されています。
CPUやGPUのように他の働きはしませんので、使用電力をすべてマイニングに活用できるメリットがあります。

 

ASICのデメリットには初期投資に高額な費用がかかること、毎月2~3万円の電気代が必要であること、売却をしようと思ったときに売値が下がってしまうこと、そして大きな稼働音などが上げられています。
以上のデメリットに加えて、ASICの巨大な処理能力から、ASICの存在自体がマイナスポイントとして問題視されつつあります。

 

PoW(Proof of Work)マイニングが、競争原理の上に成り立っていることが根本原因です。

ブロックチェーン上に取引承認の解を見つけてブロックを生成する作業がマイニングですが、成功報酬は最も早く完結したマイナーにだけ渡されます。
マイニングに成功するためには、他のどのマイナーよりも優れたマシンを用意して参加することが絶対条件です。
ビットコインの人気上昇にともないマイニング参加者も増加していますが、実際に報酬を手にしているのは、ごく一部のマイナーと言われています。

 

ギリギリの予算で高額なASICを購入しても敗者は敗者になり、勝者はより強く巨大になっていく流れから、マイニングが中央集権化していると懸念され始めています。

仮想通貨が仮想通貨であるためには、『非中央集権化』が基軸になるとの考えから、膨らみすぎたASICの影響力に対して、『非ASIC』の考えを持つ仮想通貨が誕生しています。

 

 

『ASIC耐性』とはどんな仮想通貨?

 

 

ASIC分野でのBitmain社のシェアは世界の7割にあたるという数字もあれば、すでに独占状態にあると伝える専門家もいます。

ASICを製造し販売する企業も一人勝ちの状況になり、マイニングの勝者もごく一部の企業が占めるようになることは、数年前から問題視されていました。
一極集中が続くと仮想通貨やブロックチェーンの仕組みも分散型からはかけ離れ、見た目は仮想通貨でありながら、中身は国が発行する法定通貨とほぼ同質になる心配があります。

巨大な権力に左右されない仮想通貨の基本を守るため、巨大化するASICから仮想通貨を守る動きのひとつがASIC耐性です。
ASIC耐性の環境が整うと、その通貨のASICマシンを開発しようとしても困難を極め、たとえ完成してもASICのメリットが生かされないマイニングになります。

イーサリアムは現在ハードフォークの最中ですが、マイニング方法をPoWからPoS(Proof
of Stake)へ変更することを決定しています。

マイニングマシンの性能による仕事量で勝者が決まるPoWではなく、PoSは仮想通貨の保有率によってマイニングに参加できる仕組みです。
イーサリアムでは今後も非中央集権体制を維持するために、ASIC耐性要素を取り入れる方向です。

 

大きな仕組みを作り、半導体技術を駆使してASICを開発するのは、巨大な企業かもしれませんが、ひとつひとつの技術をつなぎ、小さいながらも数多くの取引や売買を行っているのは大多数の個人です。

大多数の個人の存在なくしては、大企業の繁栄もないでしょう。
誕生から10年が立つ仮想通貨の行方を見守りながら、今後の展開に期待していきましょう。



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